【現状維持バイアス】大阪都構想からみる未来の可能性への拒否反応。現状維持は緩やかな衰退!

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大阪都構想の選挙が終わり、自分も驚く様な結果になった。
コロナ対策で大阪維新の会の支持率は鰻登りになり、ダントツの支持政党になった。そんな支持政党の1番の目玉戦略である大阪都構想の住民投票。
僅差とはいえ維新は敗戦した。

この結果を受けて、松井市長は任期満了にて政治家引退を発表。
これを意味することを余り深く考えていない人が多い気がする。

維新は支持されているのに、その代表が政治家生命を引退するということは、今の体制を維持出来ないということになる。
市民は現状維持を求めたが、結果として大阪府民にとって最大のデメリットであるリーダーを失う結果となった
そして、それが橋下さんに続き2度目。この結果は間違いなく、吉村知事の今後の進退にも関わる可能性は高い。

そこまで先を見て反対票を入れたのか?というと間違いなくNOの人が多い。

現状維持だと思う事が自らの首を絞める結果になることは今の段階ではわかっていないと思う。
政治が変われば社会も変わるという綺麗事はどうやらこの国では出来ない、期待しない方がいいと思った。
#完全な個人的な意見

■未来の可能性を拒否する結果

今回の結果で明らかになったのは、日本人は保全性(現状維持を好む)が高い民族だと言うこと。
他の国では誰もアメリカは誰も予測しなかったトランプ大統領になったり、イギリスではEU離脱。
良い悪いというのは結果論で、ただ変化に対して可能性に賭ける国民性という意味では日本とは大きく異なる。
日本の場合政権が変わらないのは、最終的に大きな変化を嫌うから、〇〇になる位なら現状維持という消去法になる。

⚫︎現状維持バイアスとは?

今回の選挙で強く働いたのは現状維持バイアス。
未知なるものや未経験なものに対して、それを受容することに対する心理的な抵抗が現状維持を呼び起こし変化しないことに固執するというもの。

一昨日の投開票後の橋下徹さんのコメントにも「人間は将来の不安に対し、ものすごく神経質になるもの。(大阪都構想の)将来に不安があるぐらいなら現状の問題点を甘受しようということだろう」とのコメントを出しているが、まさに現状維持バイアスのことを指している。

今回の選挙の本質は政治で未来を変えるか?変えないのか?の選択で半数以上が変えないという選択をしたということ。
今のままでいいという判断。

果たして、今のままで本当にいいの?
この結果が意味することは、あくまで大阪だけの話ではなく、一般的に世間が悪くなることを想像出来ていないということ。

⚫︎大阪の北と南の賛否が分かれる

まさにこれが今の日本の縮図かなと思う。
今回の選挙結果は大阪の北と南で賛否がはっきり分かれている。
そして、その結果は2015年の大阪都構想の結果とほぼ同じ。

ここからは個人的な意見。
大阪の北と南ではっきり分かれた選挙結果。
北はビジネスの中心地として時代の動きに敏感、南は昔ながらの地盤を受け継いだ地元愛が強い。
どちらも良い面と悪い面があるが、北は変化に対応しなければ生き残れないという人が多く、南は伝統を残すことが大切だという人が多い気がする。
問題は収入格差。

⚫︎北と南の格差

これは全国的にもいえることだが、経済格差は間違いなくどこでも起こっていることは紛れもなく事実としてあり、極端に区切ると北が経済圏、南は経済圏外と位置付けられる。

簡単にいえば世帯収入が高いエリアか?そうでないエリアか?で賛否が分かれたということ。

地元愛が強いということはいいことだけど、変化に対して柔軟ではないことが実は平均的な収入格差にもなる。
そして今回反対票が多かった南エリアの税収は当然北エリアより圧倒的に低く、税金の使い道も簡単にいえばおんぶにだっこの状態。
そうなると、税収が分けられてしまう今回の都構想は南の人にとっては都合が悪い。

この考え方は沢山あり、何もしなくても生活が維持出来ると思っている人ほど現状維持を好む
ただ、それは経済全体が悪くなった時に真っ先に打撃を受ける人達でもある。

現状維持は緩やかな衰退。
今回大阪を変える最後のチャンスを市民は放棄した。この結果が意味するのは南エリアの更なる衰退と経済格差、治安悪化の様な気がする。#そうならない未来を願う!

今回の結果で吉村さんの相談相手がいなくなったと言う事実と、党の看板戦略が否決されたという事実の中、今後未来を変えたいというモチベーションを維持出来るか?と言ったら普通はNOだと言うこと。
それが今回の市民が下した結果。

■年齢別分析

⚫︎驚きの結果

南エリアの人達にとって都合が悪い都構想で反対意見が多いのは理解出来るが1番の驚きは20代が予想以上に保守的な考えで現状維持バイアスが働いているという結果。

60代、70代の人達が反対するのは理解できる。それは何十年も住み慣れたモノが変わるのは嫌だからということ。
60代、70代は税収を生み出す人ではなく、これから税金を使う人、そして制度が変えられたら都合が悪いから反対する。
それも理解出来る。

これから税収を支えているのは30代〜50代。この層はまだ数十年生きて働かなくてはいけないから変わろうという意識はまだある。
驚いた結果になったのが20代。

1番変化を恐れない層が現状維持バイアスが働いてしまっている結果。
これは大阪がもっと荒れていた、維新政権前の時代を知らないのも大きいと思う。

⚫︎過去比較

これは興味深い数値で5年前から20〜50代の賛成票が大きく下がった。
今、変化しなければいけない層がより現状維持バイアスに掛かってしまったという結果。

勿論、変化が全て良いわけではない。
でも未来は誰も予測できず、1つ言えるのは現状維持が緩やかな衰退という事実だけ。
この事実をわからない人が予想以上に多いというのが今回の選挙で分かった。
しかもそれが働き盛りの層だというのが大問題。

■今後の予測

たかが大阪都構想かもしれないけど、今回の投票率は約67%。
通常の注目度のない選挙と違って、注目度が高い選挙で現状維持を求めた。

矛盾しているのが、大阪全体では大阪維新の政治を応援しているし評価も高い。
それなのに維新の改革路線を自らの手で止めたこと。
この状態で松井市長は政治家引退が決定し、当然、吉村知事のモチベーションは一気に下がる。
政治家でいる大きな目的が1つなくなった。
その状態なのに大阪は維新に任せたいという都合の良いことを言う。

⚫︎都合のいい解釈をする

自ら未来の可能性を拒否しているのに、都合の良い時だけ政治に頼る。

コロナ禍で橋下さんの評価も上がり、一時政界復帰の声が出たが、本当に都合がいい人が多いということ。
まさに都合のいい時だけ何かに頼る。

政治の力を必要としている人ほど無知。
無知が招くのは苦悩。
厳しい見方をすると、収入格差は今後間違いなく開き、貧困層が増える。
これは大阪だけではなく全国で起こる。

経済力がなくなれば現状維持は出来ないのに、現状維持出来ると夢を見ている人が多い。
そして20代が、現状維持バイアスが強く働く社会になってしまったのは、大人の責任だと思う。

今の日本に経済力がなくなっている現実から目をそらすことはもう出来ない。
それなのに今も昔の様に経済力があるから大丈夫と勘違いしている大人が多い。
経済力が低下する本当の意味を若者に教えない大人はよくないと思う。

さらに若年層に未来を見せられる大人が減ったことが今回の結果に少なからず影響している気がする。
このままでは完全に負のスパイラルから抜け出せないなと強く実感。

何度も書くけど、
現状維持は緩やかな衰退。
変化が必ずしも良いわけではないが、変化しなければ未来は開けないのも事実。

⚫︎経産省発表 格差社会

政治への若年層参加はこれで益々遠のいた。
現場で守られたい年配層がこれからも政治を作り、衰退を加速させる。
そして、その緩やかな衰退に対し国民は違和感なく順応し気がついた時には色んな意味で貧しくなる人が続出する世界は来そうだな。

経産省が既に未来予測を提言している。
収入格差が開くこと。
現状にしがみつけない社会になること。
勝者と敗者が明確に分かれること。

この事実に対して、自分は大丈夫と思っている人が真っ先に苦労する。
現状で止まるのもいいけど、今ではない。
これだけははっきり言えるのは、今、現状で止まっていると負け組になる。
身動き出来ない段階で苦労するより、今頑張って少しでも可能性を広げた方がいい時。
自分の場合は、勉強して知識量を上げ時代の流れに敏感になる能力を身につけること。

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