言葉の使い方で相手に与える印象は大きく変わる。
この伝え方のテクニックも【伝え方が9割】に丁寧に解説されている。

超一流のコピーライターはこんな事を考え、戦略的にコトバを選んで、人の気持ちを掻き立てるのかと凄く参考になるし、納得出来る技術。
実例を交えると、コトバの選び方で受け取る印象がここまで変わるのか?と知ることが出来る。この技術は普段の生活でもすぐに活かせると思う。
NOをYESにする技術同様に、人に自分の意思を伝わりやすくする方法もある。
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目次
■「強いコトバ」と「弱いコトバ」
⚫︎コトバの強弱?
コトバに強い、弱いがあるという意識は今までなかった。
感動するコトバと全く刺さらないコトバがあり、心に刺さらないコトバが弱いコトバで、心に刺さるコトバが強いコトバと区別するとわかりやすいかもしれない。
例えば、
「記憶に残る選手」
「記録より、記憶に残る選手」
どちらがコトバの印象が残るか?と比較した場合、内容は同じでも後者の方が伝わる。

コトバを仕事にしているお笑い芸人で長く活躍出来る人とそうでない人の違いは、コトバの選び方の違いで、長く活躍出来る人は、面白いコトバを伝えることが上手い。
⚫︎強いコトバとは?
「強いコトバ」とは人の感情を動かすエネルギーのあるコトバのこと。
思わず記録したくなるコトバ
記憶に残るコトバ(心に刺さるコトバ)
思わず文章の先を知りたくなるコトバ

⚫︎強いコトバの活用
強いコトバは、そのまま口で伝えるだけでなく、メール、企画書、メモなど全てのコトバを使う場面で役に立てられる。
強いコトバを生み出す方法は、お笑いで例えるとフリとオチの高低差を作ることが重要。前振りを入れることで高低差をつける。
例えば、
「あたなが好き!」
「嫌いになりたいのに、あなたが好き!」
このコトバの高低差が印象を大きく変える。その他にも色々強いコトバを作るテクニックがある。
■強いコトバを作る5つの技術
①サプライズ法;注目させる
人はサプライズに弱く、驚きのあるものを見たい、体験したいと思っている。
サプライズ法で1番簡単なのが「!」をつけること。
例えば、
「好き」
「好き!」では印象が異なる。
さらにサプライズを作るコトバとして
「(語尾に)!」
「びっくり、〜」
「そうだ、〜」
「実は、〜」などある。

サプライズ法の代表的なキャッチコピーが、一度は聞いたことがあると思うこのワード。

他にも、「あ、小林製薬」など比較的簡単に取り入れられる。
サプライズ法を使う手順
- 伝えたいコトバを決める
- 適したサプライズワードを入れる
- ポイントはサプライズワードを自分が驚いたときではなく、相手の心を動かしたい時に使う
②ギャップ法;高低差をつける
ギャップ法の使い方例として分かりやすい聴き馴染みのあるコトバ。
「事件は会議室で起きてるんじゃない!、現場で起きてるんだ!!」
「NO.1にならなくてもいい、もともと特別な Only one」
スタート地点を下げ、言いたい意味にギャップを作ってあげることが大切。

「これは私の勝利ではない。あなたの勝利だ」
オバマ元大統領の就任演説の感動を読んだコトバはまさにギャップ法。
オバマ元大統領は演説が上手いと言われたのはこのコトバの選び方が上手かったからと言われている。

ギャップ法を使う手順
- 伝えたいコトバを決める
- 伝えたいコトバの正反対のワードを前半に入れる
- 前半と後半が繋がるよう、自由にコトバを埋める
ギャップを作れば感動を作ることが出来る。
③赤裸々法;体の反応を入れる
赤裸々法は自分の体温や体の反応をコトバに入れることで脳裏に焼きついて離れないようにする。
「上を向いて歩こう、涙がこぼれないように」
「朝、目が覚めると泣いていた」
普段口ににしないことを、あえて赤裸々にコトバにすることで、印象的な歌詞とかは結構この赤裸々法を使っていることが多い。

赤裸々法を使う手順は
- 伝えたいコトバを決める
- 自分のカラダの反応を赤裸々にコトバにする
- 赤裸々ワードを伝えたいコトバの前に入れる
④リピート法;相手の記憶に刷り込む
最も簡単な方法で、リピートして聞かせることで相手の記憶に刷り込む方法。
「咲いた 咲いた チューリップの花が〜」
「毎日 毎日 僕らは鉄板の〜」

印象的な歌詞を思い浮かべると、かなりの確率でリピート法を使われていることが多い。

リピート法の手順は
- 伝えたいコトバを決める
- 繰り返す
リピートをすることで記憶に残し、感情をのせることが出来る。
⑤クライマックス法;マーキングする
「寝ている人も目を覚ます」
強烈なメッセージを作る方法でこれもよく使われている。
近所のおばちゃんの井戸端会議でよく使われてると思う(笑)
「ここだけの話ですが、〜」
「誰にも言わないでくださいね、〜」
「ここだけは忘れないでください、〜」

クライマックス法お手順は
- いきなり「伝えたい話」をしない
- クライマックスワードから始める
クライマックスを作れば、切れかけた相手の集中のスイッチを入れられる。
■コトバを分析する
⚫︎日常感じる心に残るコトバ
このように幾つか人の印象に残せるコトバのテクニックがある。
自分が感動した、印象に残っているコトバがどのパターンなのか?を日頃から分析する習慣をつけると意識的に使えるようになるかもしれない。

まずはコトバに出すことからではなく、メールなどの文章から意識してみると面白い。
1番参考になるのが歌詞。
感覚的に印象に残る歌詞を分析すると、この5つのパターンに当てはまることが多い。

それをまずは見つけて、どのパターンなのか当てはめてみる。
そして、まずは仕事のメールから意識的に取り入れて相手の反応をみたら面白いかもしれない。
早速今日から実験。
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