日本の三大商人のDNAをバランスよく受け継ぐ⁉︎京都には何故優良企業が多いのか?

✏︎学んだこと✏︎

大阪に引越して約10年。
東京、横浜、名古屋と色んな都市に住んで生活してみたけど、肌感覚だけど関西出身者含め商売が上手い人が多いって感じがする。
日本の三大商人と言われる、大阪商人、近江商人、伊勢商人。大阪、滋賀、三重とかなり関西地域付近には商売が上手い人が集まりやすい土台が昔からあったのではと思う。

ただ、注目すべきは大阪、滋賀に挟まれた京都。実際に住んでみてわかったことではあるが、自らの主張を美徳としない京都は実は1番したたかでバランス感覚というのはピカイチのような文化と風土がある気がする。
それを証明するのが京都には何故か世界的に活躍している優良企業がかなり多い。

■日本の三大商人

京都の商売気質を知る上で、まず日本の三大商人について。

⚫︎大阪商人の心得

「天下の台所」と言われた大阪商人の心得と言われているのが、算用、才覚、始末。

算用→勘定や支払い、見積もり
才覚→機知や機転、商才
始末→ケチにあらず、私腹を肥すためだけではなく社会貢献を目的とする。


その中でも特に、「始末」と「負けるが勝ち」という意識が強い。
ここで言う「始末」は節約し、商売の辻褄を合わせること。
「負けるが勝ち」は一時的に損をしても、最後に利益を得れば良いという考え方で、この大阪商人のDNAは今でも凄く受け継がれていると思う。

大阪人が値切るという文化が今もあるのはこう言った商売DNAなのかなって思う。

⚫︎近江商人の心得

1番有名な考え方が、売り手よし、買い手よし、世間よしの「三方よし」の精神。
売り先の利益を第一に重んじ、地域に貢献することが信頼への道という考え方。
一切の人、つまり得意先もそうでない人も大切にし、自分の利益だけを追及するなという考え方を持っていたからこそ、さまざまな地域で活躍したのだと思う。
近江商人が1番大切にしているのが「信頼」と「共存共栄」。

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⚫︎伊勢商人の心得

伊勢出身で名高い豪商で江戸、京都で「三井越後屋呉服店」を開いた三井高利が伊勢商人の代表として有名。今も残る三大財閥の1つでもある三井財閥の源流。

大阪商人と同じく「始末」「才覚」「算用」を心得とし、なるべく倹約したうえで、工夫して商売し、積極的な販売戦略を打ち出した。

今では考えられないけど、江戸時代の呉服店の販売は訪問販売の「屋敷売り」か、注文を取ってから商品を届ける「見世物商い」の、いずれかの方法をとっていて、「現金掛値なし」を謳い文句とする「店先売り」は当時としては画期的な販売手法だった。

その他、「一人一色の専門制」という客の好みに応じて対応するイージーオーダーを生み出し伊勢商人の代表格となり、その商法は合理的ながら顧客満足を徹底的に追求するもので現代の商売にも繋がる考え方を世に浸透させたと言われている。

■信用を重んじる京都 

⚫︎独特の京都文化

江戸時代、間違いなく京都には多くの大阪商人、近江商人、伊勢商人が集まっていたと考えられる。

それなのに京都には商人というイメージが全くない。それは何故か?
考えられることはいくつもあるが、自分の中ではこの2つが大きいような気がする。


①恥の文化→自らをさらけ出すことを恥と考える傾向があり、成功や美談を公にしないことが美徳
②察する文化→自分より相手のことを優先し、誰にでも近付き過ぎず遠過ぎずのバランスの距離感を保ち敵を作らないコミュニケーション

言葉を変えると、自分を大きく見せることが恥と考え、誰とでも仲良くするのではなく継続関係が維持出来る相手を選んでいる。
勿論、あくまで一部だと思うけど、京都は他府県とは全く違う独特な価値観を持っているなと感じる。そして京都で1番大切にする考え方が信用。

祇園の芸者遊びが今だに一見さんお断りがあったり信用を重んじる文化は様々なとことで根付いている気がする。
さらに身の丈に合わせて安全にコツコツ確実に進む保全性の高い「堅実な人」が圧倒的に多い気がする。
それは企業にもあわられている。

■京都優良企業が多い

⚫︎数字で見る京都の優良企業

京都に本社を置く優良企業は数多くあり、その代表格の7社の2020年10月の京都を代表する企業の時価総額。

企業の安定性を見る時の指標が自己資本比率。

各優良企業の内部留保を見ると分かるのが手堅いと言うこと。

儲けたお金は出来る限り残す。
これはどんな状況にでも耐えられる企業体質という面と、企業が勝負に出る時に原資を他社から集めなくても良い為、変化にも対応出来るというメリットがある。
京都の企業は財務体質が本当に安定している。
この安定感が信用を生み、手堅く成長を続ける基盤となっている気がする。

⚫︎地味だけど確実に成果を出す

東証一部上場企業全体の時価総額が約600兆。
その内、京都を本社とする企業だけで約28兆8千億で全体の約4.8%。
京都府の人口は約257万人で日本全体の約2%に過ぎない。
人口比率を大きく上回っている点が、まさに商売上手を表している。

大企業だけではなく中小企業も商売が上手いということを表す数字として、かなり古いデータだけど、都道府県別の老舗企業率。
京都の老舗企業率は全国NO.1。
商売人が多いと言われる、近隣の大阪、滋賀、三重は100年以上続く企業が少ないのに京都は多い。
この結果こそが京都人が商売が上手いことを物語っていると思う。

これは他府県の良いところを吸収しつつ、独自の文化が確実に根付いているからで、企業だけでなく伝統、文化を大切にするDNAを多くの人が持っているからではないかと思っている。
継続出来るには理由がある。

変化にも順応しつつ継続性を重んじる絶妙なバランス感覚は自分のような猪突猛進タイプで周りが見えなくなってしまうタイプが本当に学ぶべきことだと日々思う。

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