完璧ではない余白が魅力となる【未完の美学】 完璧でないからこそ美しい!

𖣯日々の気づき𖣯

日本の古き良き考え方で、未完の美学がある。
あえて完成させないことで未来の更なる発展を目指す考え方。
全てのことを完璧にするのではなく、あえて余白を残すことを美学としている。この余白こそが人の気持ちを惹きつける要因。

1935年(昭和10年)に建てられ、東京都指定有形文化財にもなり、『心つなぐ、麗しき祝祭百景』をコンセプトに2017年に「目黒雅叙園」から、「ホテル雅叙園東京」に生まれ変わった。
その中の現存する唯一の木造建築の『百段階段』がまさに未完の美学を現代に受け継いでいる。

この『百段階段』字のまま解釈すると当然階段が百段あると思うが、99段までしかない。
一段作り忘れたの???って単純なことではなく、あえて百段にしないことで美しさを際立たせている。

■目黒雅叙園の百段階段の理由

⚫︎縁起を担ぐ

百段階段があえて99段になっているのは理由があり、縁起担ぎの為と言われている。

諸説その理由があると考えられいる

  1. 「百」という数字は「完璧」「完結」を表す意味があり、一段足りないことで更に上を目指し続けるという意味が込められている。
  2. 「九十九」を「完璧」の意味を持つ「百」の代用とし、日本古来の一歩控えめの文化を表している。
  3. 「百」という数字は縁起の良い数字であり、王様を表すことから、雅叙園の創始者が百段にすることを恐れ多いと考え、一段少ない九十九段とした。

さらに、この百段階段はあえて曲がって建てられ、下から頂上が見えなくなっている。

先が見えない=先が続き、未来があるという意味も込められていると言われている。
何とも粋な考え方で、このように色んな想像を掻き立てさせることこそ、未完の美学の真骨頂!?のような気がする!

■未完の美学

⚫︎日光東照宮の陽明門

未完の美学を表す建物は日本全国沢山あるが、その中で代表的なのが日光東照宮の陽明門。

日光東照宮の陽明門は、12本ある柱の内に1本だけ彫刻の模様が逆向きになっていて、「逆柱」と言われている。

これは誤って逆向きにしたわけではなく、「建物は完成と同時に崩壊が始まる」という言い伝えを逆手にとり、わざと柱を未完成の状態にすることで災いをさけるという、言わば魔除けのために逆柱にしたとされている。

⚫︎石清水八幡宮の流れ左三つ巴紋

厄除けで有名な石清水八幡宮。
毎年我が家は厄除けのために参拝!!!

個人的に思い入れが強い石清水八幡宮の本殿にある流れ左三つ巴紋も未完になっているのが有名。

本殿の彫刻を始め軒瓦など各所に見られ、4つの巴紋の彫刻が施されているが、実は1つだけ右巴がある。

これは、社殿を完成させてしまうと、あとは朽ちるのを待つことになり、あえて未完成の箇所、間違いの箇所を造ることにより、まだその社殿が未完成であり、益々の発展を遂げるという願いと縁起が込められているとされている。

どうやら昔の人は縁起を担ぐ為にあえて完成させないことが美学だったようだ。

■余白が魅力となる

⚫︎未完の美学の原点

日本人が古来から持つ未完の美学の原点は禅の教えにあると言われている。
本当の美しさは、不完全を心の中で完成させた人だけが見出すことができる。

禅が世に広まって以降、日本の美意識は完成や重複といった左右対称の表現を避けてきた。

未完の美学は日本人のDNAとして埋め込まれていると感じることとしては、満月より三日月や欠けた月にはかない美しさを感じることがある。
この独特の感覚こそ、美意識だと思う。

「わびさび」という言葉こそ、まさに日本人独特の感覚。

⚫︎わびさびの心

わびさびの本質は不完全であるがゆえに周りとの調和を計ろうとする慎み深さや謙虚であることの大切さ。

解釈をを変えると
欠けている者同士、互いに譲り合い補い合って、ともに良い時間を過ごしましょうということだと思う。

まさにおもてなしの心の原点はこのわびさびと関係している気がする。
もてなす側はもちろん、もてなされる側も礼儀を心得るのが、本当の「おもてなし」

■完璧が全てではない

完璧を求めることも大切だけど、完璧を求め過ぎると余白がなくなる。
余白こそ、その人のキャラクターとなる。

例えば、
100%完璧に何でもこなせる人は凄いと思う。
ただその人に人間的な魅力を感じるかと言われると多くの人はNOだと思う。

一方、何時もおっちょこちょいで1人では完璧に出来ない人に対して、その人の人柄が良ければ
「あの人だったら助けようかな」と思うことがある。
これこそ、その人のキャラクターだと思う。

周りの人に助けてもらえる人というのは、総じて完璧ではなく余白が必ずある。
完璧を求めすぎて肩の力が入りすぎている人ならまずは、欠けていることを素直に認めれば、人への思いやりや優しさは自然に生まれる。
欠けているからこそ、一生懸命な姿はそれを補ってなお美しい。まさに未完の美学にも通じる。

■自信がなくてもいい

100%自信を持って前向きな人、100%完璧な人はほとんどいない。

人は完璧(100点満点)でないからこそ可能性は無限大だし、成長していく。そして、短所や欠点、苦手なことがあるからこそ、長所や魅力、得意なことも際立ってくる。

人は、完璧でないからこそ美しい。
未完の美学の解釈を少し変えるだけで、心が楽になるかもね。

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