子供の頃にやったことがあるイスとりゲーム。
限られたイスをみんなで奪いあうというのが、どうも昔から好きにはなれなかった。

ただ、このようなイスとりゲームは人生も同じで限られたイスを目指す構造がある。
例えば、
受験、就職など、定員が決められているようなことはまさに椅子取りゲーム。そのイスに座るために、少しでも良い点数を取るために努力する。
この限られたイスに対し、複数人で奪い合うゲームが日常的にある。
イスの数が極端に少ない場合は当然競争が起きる。

一流企業への就職がまさにそう。
そして、その限られてイスに座った人はこうなる。
「自分は特別だ」と。
そして慢心が生まれる。
自分はこの原理が嫌いでどうしたらそのゲームに参加しなくてもいいのか?考えてみた。
目次
■イスとりゲームの勝者?
⚫︎特別な存在と勘違い
超一流大学に入った!
超一流企業に入った!
国会議員になった!
もちろん、限られたイスに座れる存在になったというのは凄いことだと思う。
ただ、良い大学、良い企業に入ること、議員になることが目的となってしまうケースが多い。
まさに限られたイスに座ったことが最終目標となったケース。
その場合、「自分は特別な存在」と勘違いする。そうなると人を見下した行動に出ることが多い。
お金というバロメーターが人を惑わす。。。
給与という形で明確に数字がわかると、稼いでいる自分はすごくて、稼いでいない人は自分より下という考え方になってしまう。

⚫︎勘違いの原因
自分を特別な存在と勘違いしてしまう要因は
・お金
・権威
・肩書き
まさに目に見えることに対して勘違いを起こしやすい。

そして、勘違いを助長させるのが周りの影響。
褒め称えたり、ゴマをすったり、持ち上げたり。
例えば、
大企業で働いていたら、
「○○さんのおかげで助かっています!」
「〇〇さんのためなら何でも協力します!」という会話がある。
このような会話が、自分が特別な存在だと勘違いを助長させる。
国会議員がまさにその典型。
高額な給料で、さらに周りからはチヤホヤされる。
そうなると、自分は凄いと思ってしまうことは理解はできる。

その慢心が、志をむしばみダメにしていく。。。
⚫︎金の切れ目は縁の切れ目
自分が特別な存在と勘違いしてしまう、お金、権威、肩書きに慢心する人。
そしてその3つにあやかる人を表した言葉が、「金の切れ目は縁の切れ目」

表面的なモノに縛られると、その関係はもろく、一瞬で崩壊する。
お金、肩書きがなくなった瞬間に、スッと周りから人がいなくなる光景を何度も見てきた。
まさに、金の切れ目は縁の切れ目。
こうならならない大人になるために、慢心と人を見下す行為はやめた方がいい。
■失われた30年

日本は1990年を境に経済成長が止まった。
その30年もの間にアメリカと中国と大きな格差が広がる。
⚫︎今の暮らしで満足
経済成長が止まっても、今の暮らしは満足できる位、恵まれた環境がある。
喉が乾けば、コンビニや自走販売機がすぐ近くにあり、お腹が減っても飢えるということはない。
屋根のついた家で生活できる。
この当たり前の暮らしを手に入れた。
ただ、未来に対して期待を持てるか?と思った時、すぐに「期待できる未来がある!」と答えられる人はどれ位いるのかと思う。
それは、多くの人がこのイス取りゲーム社会に疲労感をもっている証拠かなと思う。
誰かから奪ったイス、奪い合うために必死になることに疲れたことで無気力になった。

何より、目指したイスが魅力がなくなった。
⚫︎魅力のないイス
昔は超有名大学に入れば、将来が約束されていたことがあったと思う。
ただ、今はたとえ高学歴であっても仕事がない人がたくさんいる。
権威、肩書きだけでは生き残れないということ。
それは企業も同じ。

あの世界的大企業のトヨタですら、
「終身雇用を守るのは難しい!」と発言。
これこそ終身雇用制度の終焉だと思う。
そしてこの現実が意味することは、成長しなければ切り捨てられる社会が確実にきたということ。。。
同時に、この失われた30年で多くの人は「希望」を失った。
頑張ったところで意味がない。
そんな思いをたくさんの人が持っている。
■時代のうねりを生み出す
⚫︎既存システムからの脱却
限られたイスの奪い合いは、まさに前の時代に生まれたシステムや価値観を握りしめていることだと思う。
その競争に疲れ、未来への希望を無くすのであれば、前の時代に生まれたシステムや価値観を捨ててしまったほうがいい。
超有名大学に入ったからといって良い仕事ができるわけでもないし、超有名企業に入ったからといって将来安泰でもない。
一方、中卒だから成功しない社会ではないし、カネもコネもないからといって成功しないわけではない。
これはあくまでうまくいっていない自分に対しての言い訳でしかない。
言い訳を捨てることから始めてみる!
⚫︎意志あれば道あり
自分の好きな言葉。
「意志あれば道あり」
綺麗事かもしれないけど、この言葉を持つことは未来への希望を捨てないことかなと思う。

他人事のような評論や、もっともらしい分析は聞き飽きた。
現状に対して、あーだこーだと言ったところで未来は変わらない。
⚫︎綺麗事をあえて目指す!
綺麗事を持ち続けることは難しい。
でも、自分の未来に期待を持たない毎日の生活は過ごしたくない。
無気力になりかけていた自分を奮い立たせる!

前の時代に作られたシステムや価値観。
限られたイスに対して奪い合う、イスとりゲームからの脱却。
イスがないなら、自分で別のイスを作れば良いだけ!
奪い合うことなく自分だけのイス。
自分だけのイスを作るには、相当苦しい思いをすることもある。でも、楽しい未来は自分で掴める気がする。
全額奨学金で大学に行き、パチンコ屋で生計を立てた大学時代。
卒業後は就職もしないで住込で新聞配達をして必死に勉強してステップアップしてきて今がある。
昔の方が希望があって楽しかった!
今のほうが生活面では恵まれている。
借りた奨学金も全額返済が終わり、気が抜けて無気力になっていた。
そんな自分を奮い立たせる!
既存システムからの脱却。
イスがないなら作ればいい!!!
その為に動く。

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