キーエンスの経営哲学 最小の資本と人で最大の利益を生む!高付加価値を生み出す考え方

𖣯日々の気づき𖣯

商売は利益を出すことが目的で、当然高い利益率を残すことが大切。
売上がよい商品、サービスは競合他社に研究されマネされ同じようなモノが市場に溢れかえる。
このように似たような製品が展開される市場は『薄利多売』となり、少ない利益を稼ぎ出すためには大量にモノを売らなければいけない。
薄利多売ビジネスの代表格がアパレル産業。

ショッピングセンターにいけば、似たような商品が色んなお店で展開されている。
まさに、『売れているモノ』を安く調達するというビジネスモデルは薄利多売。

コロナによって、実店舗は多く売ることが難しくなり、生き残るためには利益を増やすことをしなければ潰れるよっていう社会のルールを突きつけられた。
高付加価値をつけることで高い利益を出す。
高付加価値を何十年も前から叩き出しているキーエンスの経営哲学は改めて勉強になるので紹介。

■業界平均以上の利益率

⚫︎業界、業種の平均利益率

統計局が発表している各業界別の平均利益率。
業界、業種によって利益構造が全く違うということを表していて、わかりやすくいえば儲けやすい業界とそうではない業界がある。

例えば、
コンサルティングやIT関係は年収が高いのは利益率が高いからで、一方接客業が年収が低いのは店舗、人件費などの固定費に対して利益率が圧倒的に低いから給料は上がらない。

このように業界、業種にはある程度平均の利益率があり、企業の良し悪しを決める基準は、業界平均以上の利益率を出せているか否かという点。
高付加価値が出せているかは、この業界平均以上の利益率が出せているか否かで明確に知ることができる。

もう少しわかりやすく言えば、競合よりも利益率が高ければ、高付加価値が高い商品やサービスが提供できているという証明。
あまりピンとこないかもしれないけど、キーエンスを分析すると驚きの企業体質が理解できる。

名高る競合一流企業の利益率と比較して圧倒的な差をつけている。
利益率50%超え!!!
人件費などの固定費を引いても50%以上の利益を出せるって本当に凄い!
注)アップルの利益率は40%代

キーエンスは部品製造メーカー。
製造メーカーなのに恐ろしいほどの高い利益率。
この数字こそがキーエンスが高付加価値を提供し続けている証明。

なぜ?、世界有数の競合各社よりキーエンスだけが利益率が高いのか?ということを知ることは大切。

⚫︎企業の目的

企業の目的は「業界平均水準の利益率以上を叩き出すこと」
利益率は業界によって平均値は異なるけど、簡単に言えば、企業が求めることは売上額より利益額。

例えば、
売上100億円で利益1億か、売上10億で利益1億だったら間違いなく後者の方が企業価値は高い。
『薄利多売』のビジネスが当たり前になった時代だからこそ高付加価値をつけるという意識はこれからすごく大切な考え方だと思う。

⬇️儲かりやすい業界とそうでない業界

■キーエンスの経営哲学

キーエンスの経営哲学の根底には、『最小の資本と人で最大の利益を生む』という考え方がある。
この考え方は、限られた条件でも最大限効果が発揮できるように考えろ!ってこと。
大企業のように資本力を武器に中小企業を押さえつけるだけの戦略ではなく、常に創意工夫を続けるというベンチャースピリットを持ち続けたまま巨大企業になっていった。

⚫︎キーエンスとは?

キーエンスは1972年に滝崎武光氏によりリード電機(1986年に”Key of Science” にちなんでキーエンスに変更)として設立された機械部品・産業機械メーカー。具体的には、ファクトリーオートメーション(FA)向けのセンサーや製造装置向けの各種計測器、研究用の顕微鏡、3Dプリンターなどの開発・販売を行っている会社。

製造に関しては、工場を持たない経営なため、基本的には自社では行わない。
※アップルも自社工場を持たない経営
販売に関しては、メーカーで一般的な代理店販売ではなく、直販体制をとっており、提案型のコンサルティング営業を行っている。

キーエンスは代理店や販社を通さず、専門知識を持った営業担当者が生産現場に足を運び、課題やお悩みを直接聞き、隠れたニーズを見つけ、お客様の課題に合わせて最適なソリューションをご提案している。
更にお客様からの生の声を商品開発にフィードバックし、商品の改良や新商品開発に活かすといった社員教育が徹底されている。

営業利益率50%を維持しながら売上も伸ばしているため当然株価も高く、日本ではTOP3にまで食い込んできている超一流起業。

⚫︎キーエンスの3つの哲学

キーエンスが大切にしている考え方。

①最小の資本と人で最大の付加価値をあげる

付加価値とは、企業が活動の中で新たに生み出した価値、付け加えた価値をあらわすもの。
最小限の経営資源でアウトプットを最大化することが、キーエンスの経営の基本。

付加価値を意識してることの証明が、キーエンスが世に送り出す新商品の7割は「世界初」「業界初」という新たなニーズを生み出し続ける仕組みがあるということ。
他社では提供できない価値を提供できる製品を開発し、「〇〇という価値を提供できるのはキーエンスのみ」という状況をつくることで、出来る限り価格競争を回避している。
他社にはない商品を提供し続けているってこと。

⬇️キーエンスの徹底した価値基準
目標“キーエンスでは、役立ち度(付加価値)に関して目標とする数字がある。それは商品企画段階での「粗利80%」である。販売価格から製造原価を引いた粗利が80%なければ、それは「価値の低い商品」を意味し、市場に出すことは許されない。”(キーエンス~驚異的な業績を生み続ける経営哲学

② 「目的意識」を持って主体的に行動する

その仕事は何のために行っているか。どんな付加価値を生み出すか。
常に自問自答することで、目的が明確になり最大の成果につながるという考え方。
営業に限らず技術、総務など全ての人が常に自問自答を繰り返していると言われている。
時間に対して価値創出額を決めるという考え方はすごく参考になる。
タイムチャージ」や「1分単位での外出報告書」などの仕組みで、日常的に付加価値創出への意識が高められるようになっている。

タイムチャージ: “社内的に各社員が1時間当たりに創出すべき付加価値額が決めれている。これは「時間チャージ」と呼ばれ、今年度の計画粗利額を全社員の総就業時間で割り、役職によって調整した額である。商品開発のプロジェクト構成の計画や大きな会議を開く際にも、時間チャージと付加価値の概念で評価する。”(キーエンス~驚異的な業績を生み続ける経営哲学

さらに議論の中では、ポジション・キャリア・年齢よりも論理性・合理性を優先する。
そこに若い人の知恵と活力がうまれ、活かされるという考え方。人は権威、立場、感情で左右されることが多いがキーエンスは徹底して論理性・合理性を追求する。それは、好きか?嫌いか?の判断ではなく、付加価値が高いか?否か?が社員全ての共通の判断基準となっているということ。この考え方を社内全体で浸透させることは簡単そうで本当に難しい。

③強い意欲と情熱を持つ

限られた時間の中で効率的にアクションを進め、高い業績をあげる。
強い意欲と情熱こそが、その源という考え方。

よく言われることだけど、
「努力」は「夢中」に勝てず、
「義務」は「無邪気」に勝てない。

情熱を持ち続けられる環境は人を大きく成長させる。

■学ぶべきこと

キーエンスから学ぶことは本当に多い。
付加価値を作るために徹底した仕組み化!仕組み化されたルールは本当はモチベーションを下げるきっかけともなるけど、矛盾しているようだけど強い意欲、情熱を持ち続けられる人事制度や環境を整えている。

これからの時代、どうやって付加価値を生み出し続けるか?という課題の答え簡単。
常に考え続けること。自問自答し続ける意識が大切!

何をしたら付加価値が出せるか?どんなことは価値が下がるか?これを常に自問自答するしかない。そして、自問自答を支えるのは情熱。
夢中になれることか?否か?
夢中になることを自分はやれているか?まずはここを明確にできるか?できないか?で成長スピードは変わってくる。

「努力」は「夢中」には勝てない!!!

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