快挙!埼玉のスーパー、ヤオコーが世界小売店、売上249位に!!!32期連続増収増益の地域密着ビジネス

✏︎学んだこと✏︎

世の中が暗い話題ばかりの中、「おぉ〜」と思う話題を発見。
デトロイトトーマスグループが毎年世界の小売業の売上をランキングしたGlobal Powers of Retailingの最新版「世界の小売業ランキング2021」を発表した。
注目された大きな動きだと、AmazonがCostcoの売上を抜いて世界第2位かに躍り出たこと。
絶対王者のWalmartとの売上差はまだ約3倍あるけど、年度成長率を比較すると近い将来Amazonが世界最大の小売業に躍り出るのも時間の問題になりそうな勢い。

Amazonが世界第2位に躍り出たことばかりが注目されている中、個人的には世界249位にランクインしたヤオコーに「おぉ〜」と思った。

日本1位はイオンで世界13位。
日本2位がセブン&アイホールディングス。
日本3位がファーストリテイリングと続く。


日本でも誰もが知っている会社ばかりがランクインされているなか埼玉のスーパーのヤオコー。ちなみにヤオコーは世界249位だけど世界241位は大創産業(100均のダイソー運営会社)。
220位がファミリーマートと大手ばかりが名を連ねる中にランクインしたのがヤオコー。

ヤオコー???
自分もこのランキングが発表されるまで実は知らなかった会社。
そんな会社が世界の名高る企業の仲間入りしたのは驚きであり興味対象になった。

■伸び悩むスーパーマーケット

⚫︎世界1位Walmartとは?

日本で馴染みはないWalmartはアメリカ最大手。

スーパーマーケットという言葉を連想するお店はいくつもあるけど、その業態をアメリカで作り圧倒的世界1位の座に君臨し流通の巨人といわれている。
Walmartの販売手法を真似てできたのがイオンであり、ダイエー、バロー、イトーヨーカ堂、西友ってこと。
西友はセゾングループからWalmartに買収され、売上不振から10年以上持ち続けた西友株式のうち、85%を売却することになった。
20%はネットスーパー事業の提携先である楽天、65%は米投資ファンドのKKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)が持っている。

注目すべきポイントは、世界のWalmartですら売上を伸ばすことに苦戦して、自社だけでは立て直しが難しいと判断し株式を売却したように非常に厳しいのが日本のスーパーマーケット市場。

⚫︎実はセゾングループ⁉︎

雑学だけど、西友も元はセゾングループ。
今では知らない人も多いと思いけど、西武鉄道のオーナーであった堤一族が作った大手流通グループであるセゾングループの基幹企業の総合スーパーが西友だった。

かつてのセゾングループといえば、西武百貨店、西友、セゾンカード、パルコ、良品計画(MUJI)、ロフト、ファミリーマートといった隆々たる流通企業を抱えた一大グループ。現在規模拡大している一流企業も元はセゾングループの一員。

2000年初頭の小売大再編期にグループは崩壊、傘下の流通企業はバラバラに売却され、西友はWalmart、西武百貨店とロフトはセブン&アイ・ホールディングス、ファミリーマートは伊藤忠商事、パルコはJフロントリテイリング(大丸、松坂屋)、セゾンカードはみずほフィナンシャルグループ等、良品計画は離脱独立といった形になった。
売却、独立した企業名を聞くだけでかなりのビックネームがセゾングループ発祥というのが面白い。

■脅威の成長

⚫︎32期連続増収増益のヤオコー

流通の巨人と言われているWalmartですら売上を伸ばすのが難しいスーパーマーケット。さらにAmazonや楽天などの大手ネットスーパーの登場でますます厳しくなることが予測できる実店舗をもつスーパー業態にあって売上を伸ばし続けているのが埼玉で1890年創業の老舗企業ヤオコー。

関東に住んでいるのに聞き馴染みのないヤオコーというスーパー。
さらに流通の巨人Walmartですら伸びやなむスーパー業態で売上を伸ばし続けている。

ヤオコーの2021年3月期の連結決算は増収増益。
営業収益は5078億6200万円円(前期比110.3%)
営業利益は224億5800万円(同113.0%)
経常利益は222億1100万円(同113.2%)
当期純利益は145億9300万円(同117.1%)と2桁増収増益。
単体ベースで32期連続の増収増益を達成した!

このコロナ禍で厳しいという市場環境の中で約110%成長、さらには32期連続増収増益を続け33期も増収増益の予測みたい。
この企業成長率は34期連続増収増益のニトリと同等クラス!

ニトリの偉業も凄いけど、同様にヤオコーはスーパーマーケット業態市場が苦し中でも成長し続けている超一流企業ってこと。

⚫︎ヤオコーの強みとは?

脅威の成長を続けるヤオコー。
ここまで確実に成長しているなら全国的にも有名のはずでは?と思うけど、展開規模をあえて増やさない地域に根付いたヤオコー独自戦略こそが最大の強みで、この強みはコロナ禍をも乗り切れる強い力となっている。

ヤオコーは地元民にとってはなくてはならない存在、唯一無二だからこそ競合ひしめくエリアにも関わらず、イオンやイトーヨーカ堂は地域で圧倒的な強さを発揮するヤマコーの牙城を崩せない。
地域密着型ビジネスを貫いてるのが強さの秘訣!

ヤオコーの強みは大きく2つ

①小商圏における個店経営

イオンやイトーヨーカ堂などの大手スーパーが大商圏(半径5キロ圏内)で、本部主導の広域大量販売であるのに対し、ヤオコーは小商圏(半径1キロ圏内)で、店舗主導の地域密着少量販売を展開している。
大手スーパーの本部経営に対し、ヤオコーは1995年頃から個店経営を採用し、店長を中心にパートも参画する店舗運営と利益管理に移行。
大手が絶対に真似できない地域店だからできる戦略!!!

ヤオコーは全ての店舗に裁量を持たせ、品揃え、販売方法、キャンペーンは本部主導ではなく店舗主導で実行することで、徹底的な地域密着のサービス提供を行なっている
ヤオコーの店舗に行くとわかるのが、各店舗の個性!これがイオンやイトーヨーカ堂などのようなどこに行っても同じような品揃えの店舗が絶対にマネできない強みとなっている。

②全ての従業員のやる気を引き出す経営術

大手では考えられない経営スタイルだけど、社員、パート、アルバイトが区別なく働くことができる。
パートは『パートナー』と呼ばれ、全ての従業員に対して店舗の売上、利益を開示している。価格設定や仕入を全ての人が考えて実行できることから、パートであっても仕入ができるというのが驚きの経営スタイル。

パート、アルバイト=パートナー、キャストと呼ぶスターバックスやオリエンタルランドなど多数あるけど、パートナーに絶大な裁量まで渡している企業は少ないと思う。
ヤオコーはで働くパートの方々の主婦目線を店舗にダイレクトに反映しているからこそ店舗への安心感が生まれる。
ちなみに、業績賞与は全従業員対象でパートにも年2回のボーナスを支給もある。
「全従業員を大切にする」という言葉を掲げる企業は多くあるけど、ヤオコーほど全ての従業員を信用している企業もないと思う。

企業の目的は利益を出し続けること。そして全従業員の生活を豊かにするために頑張った分だけの利益は平等に分けることで従業員の士気を高め続けられる組織作りを目指す必要があると思う。

■従業員の信用は企業姿勢の表れ

⚫︎考え続ける従業員

全従業員に売上や利益を開示することができるのは、従業員との信頼関係なくして成立しない。
会社の情報を平等に開示し、どのような施策が成功で何が失敗なのかの結果が全ての従業員が知っていることで、常に次に何をしなければいけないかを全ての従業員が考え続ける環境が出来上がっている
この経営スタイルが実現できているのは、成果を出せばその分の給与が反映されているといった企業姿勢が従業員のやる気を生んでいる。

⚫︎有名なエピソード

ヤオコーの企業姿勢が出ている有名なエピソードがある。
2013年に川野社長が退任する時に、自身が保有する自社株約8億円分を全従業員に贈与した。まさに、会社のトップが従業員の支えがあったから企業成長できていることへの報いがこの行動につながっていると思う。

果たして、「全ての従業員を大切にする!」と言っている社長の多くがヤオコー社長と同じことができるのか?と言えばほとんど出来ないと思う。
自分の身を削って従業員に感謝する姿勢が更なる団結力をうみ、地方スーパーでもあるヤオコーが32期連続増収増益、さらに世界小売業売上249位という偉業を達成したのだと思う。
従業員とともに成長している典型の会社がヤオコー!
なんかこの姿勢を知ると応援したくなる会社。

■ヤオコーの経営理念

従業員を大切に徹底的な地域密着型の個店経営を続けるヤオコーの経営スタイルは明確なミッションの実行の賜物でもある。参考程度に紹介。

【経営理念】
生活者の日常の消費生活をより豊かにすることによって、地域文化の向上・発展に寄与する
→これが全国展開しないで、全てが目の届く範囲の埼玉エリアを中心とした経営を続ける理由

【経営方針】
「豊で楽しい生活提案型スーパーマーケット」を充実させること

【3つのキーワード】
  ①チャレンジ
  ②おかげさま
  ③健康

【運営方針】
・チェーンとしての個店経営
・全員参加の商売、チームでの仕事
・徹底した現場主義

関連ブログ⬇️ 本当の現場主義とは?

会社の掲げる目標と運営方針がそのまま店舗に合わられた結果がヤオコーの偉業につながっているというのが凄くわかる。
この経営方針は本当にマネをしたいけど、確固たる信念がないと難しいと思う。

でも創業130年の老舗ヤオコーが実践し苦境のスーパーマーケット市場で成長し続けている現実を知ると、これの戦い方は色んなところで活用凄く思った。

徹底的な地域密着型でのファンビジネス。それは支える全従業員と会社の信頼関係の結果だと思う。

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