山崎製パンの緊急支援体制の強さの秘密、有事対応が信用に変わる!

𖧷心がけること𖧷

ここ数年日本各地で災害被害が多い。
これまでは災害といえば地震が多かったけど、最近は豪雨災害も目立つようになってきた。
今年にだけでも土砂崩れ、河川の氾濫は全国各地で起こっている。

災害が起こると1番の問題が、普段当たり前に使えているインフラが止まってしまうこと。電気、水道だけでなく交通規制。
被災地から逃げ出すことも困難になると同時に、主要道路の交通規制で外からの救援物資調達も困難になる。
そんな何時そのようなことが起こるかわからない災害に対して、毎回対応するのが山崎製パン。

なぜ、あれだけの大企業がとっさの判断ができるのか?という理由について深掘り。

■災害被害対応のスピード感

⚫︎災害救助法とは?

お盆前の8月11日以降に西日本中心に大雨が続いた影響で河川の氾濫や土石流が発生するなど被害が発生し、18日時点で全国18市町村で国の災害救助法が適用された。

災害救助法とは?法律の目的は 「災害に際して、国が地方公共団体、日本赤十字社その他の団体及び国民の協力の下に、応急的に、必要な救助を行い、被災者の保護と社会の秩序の保全を図ること」

国が主体となって地方公共団体、日本赤十字社などの団体、さらには国民の協力を得た上で被災者の保護と社会秩序の保全を図ることを目的にした法律。
災害救助法が適用された地域は災害発生から7~14日間の期間に限られているけど様々な支援が受けられる。

(1)避難所の設置
(2)応急仮設住宅の供与
(3)炊き出しその他による食品の給与
(4)飲料水の供給
(5)被服、寝具その他生活必需品の給与・貸与
(6)医療・助産
(7)被災者の救出
(8)住宅の応急修理
(9)学用品の給与
(10)埋葬
(11)死体の捜索・処理
(12)障害物の除去

最低限の環境は国が支援するという法律だけど、主導となるのはあくまで国。
その場合、稟議や承認など様々な過程を踏まなければ支援を受けられない。

被災地では一刻も早く支援を受けたい人が大勢いるにも関わらず、国が主導で動くことは対応がどうしても遅くなってしまうというのが現状。
そこで力を発揮するのが民間企業でありボランティアの人達。

⚫︎口コミで広がる賛辞

災害が起き、避難所に移動した時に困るのが水や食べ物、そして寝る場所の確保。
地方自治体が一刻も早く支援が欲しいのに身動きできないタイミングでいち早く支援する体制があるのが山崎製パン。

今回も素早い対応が話題になった。

岡山県総社市 片岡市長のTwitter。

このような現場の感謝の口コミが広がり、山崎製パンへの賛辞の輪が広がる。

数年前の福井で起きた大雪で足止めを食らった多くの人達に、山崎製パンの配達ドライバーが行った寄付。
予定されていた配達時間に間に合わないのであれば廃棄されるパンを無償提供しただけと報道されたが、この行動も口コミで賛辞の輪が広がった。

このような賛辞の輪は、企業イメージアップとなり株価も上がるため、実は企業にとって非常に良い活動になる。

ただ重要なのはポイントはいかに早く対応したかというスピード。
この対応スピードが早い企業は強い。
即時でこのような支援できる体制がある山崎製パンの判断スピードは企業価値を上げる。

⚫︎企業価値という視点

企業価値をいう視点から見ると、多くの人に信用される企業は企業価値が高い。
各企業、信用を上げるために高額な費用をかけて広告などの宣伝活動をする。
でも多額の費用を使った広告では、信用はそこまで上がらない。

信用が上がる時は、本当に困った時に助けてもらったという時。
自分がピンチに待った時に助けてもらった人には感謝の気持ちが長く続く。
「あの時助けてもらった」という事実が信用となる。
中国でも昔から伝わっていることわざ。

受人滴水之恩、当似湧泉相報

日本訳すると、一滴の水の恩義を受けた人は、汲めども尽きぬ湧き水をもってその恩義を必ず返すようになさいという意味。
困った時に助けてもらったことは、決して忘れずに恩返しすること。

関連ブログ⬇️恩人を大切にする気持ち

恩を仇で返すという言葉もあるけど、多くの人は受けた恩は感謝する。
企業の場合、助けてもらった経験は企業の好感に繋がり、それが信用となる。

「あの会社は、あの時助けてくれた!」

無償提供という行動は、結果として莫大な広告費をかけて宣伝するより、即効性があり多くの信用を勝ち取ることができる。
無償提供の費用を広告宣伝費と捉えるなら、経費対効果で考えるとかなりパフォーマンスがいい。
何より、賛辞の口コミは情報として残る。
その結果が株価に影響し企業価値を上げる。

■山崎製パンの対応が早い理由

山崎製パンが他社と比較しスピーディな対応ができるのは理由がある。

⚫︎日頃からの危機管理準備

日頃からの危機管理準備の体制がとられているのは過去の苦い経験があったから。
山崎製パンは今から50年近くも前の1973年、当時のパン工場としては国内最大・最新鋭であった武蔵野工場を失火により全焼するという苦い経験をしている。
人的被害は奇跡的になかったものの、大手スーパー各社などから注文を受けた大量の製品が生産・供給できなくなるという、会社存亡の危機に直面。

この時の対応は、武蔵野工場の受注分を関東周辺の各工場が昼夜フル回転することによりカバーし、火災から3日目には代替生産を軌道に乗せて、通常通りの受注と供給が出来るようにした。
焼けた工場建屋も直ちに再建に取り掛かり、同年12月には再稼働を果たすという回復。

この予期せぬ事態に対し会社存亡の危機を乗り切った経験が「どんな試練や困難に遭遇しようとも、注文のあった製品をお客様に届けることに全力を挙げる、という考えが全社に根付いた」と言われている。
試練や困難に負けないというDNAが今だに受け継がれ、災害時は困っている人を助けるということが会社の使命として位置付けている。

⚫︎山崎製パンの使命

今回の大雨時の対応で山崎製パンが発表したコメント。

企業の使命として、緊急食糧供給体制は常に整えているという点が明確に社内共有されているから有事の対応も早い。
会社を上げて何時いかなる時も不足の事態に備えて工場を稼働させる企業体質が緊急食糧供給体制の強化につながっているということ。

1番の驚きは、大きな企業であればあるほど大きな金額の決済には確認が必要なはずなのに、すぐに動けるという点。
現場の勝手な判断というのではなく、本部との連動、判断が普段からできていなければこれだけ多くの支援をできることはできない。

その意味では山崎製パンは凄い企業だと思う。

■有事をチャンスに!

災害のような予期せぬ状況は誰にでも起きる。
そのようなことに備えて日頃から危機意識を持つことは、仕事でも大切な心得。

危機になった時に「自分ならどうするか?」そして「危機に陥った人を自分はどうやったら助けられるか?」。
人や企業は困った時の対応次第で、その後の対応が変わる。
トラブルや予期せぬ事故が起こったときに、真っ先に逃げる、もしくは責任をなすりつける人や企業は信用を失う。

一方、目の前の問題に対してスピーディに対応、全力でサポートする人や企業は信用をえる。
信用は積み重ねるのはすごく時間がかかるけど、崩れるのは積み木のように一瞬。

日頃の意識の積み重ねと、トラブルに対する対応スピードが信用を勝ち取ることができる。まさに有事がチャンスとなるってこと。

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