【ソロモンのパラドックス】他人には的確なアドバイスができるのに、自分となると判断をあやまる

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自分が判断に困った時、この人なら相談してもいいと思う人は、少なからずいると思う。仕事、恋愛、人間関係。
仕事の相談なら結果を出している先輩や同僚。
恋愛、人間関係の相談なら自分のことをよく知っている友達。
何かの決断に迷った時、アドバイスを求め参考にすることはあると思う。

一方、アドバイスを求められたり、相談される機会が多い人も周りにはいると思う。

勿論、仕事で結果を出し続けている人、恋愛の達人などにアドバイスや相談を仰ぐことは想像はつく。でも、仕事も恋愛も必ずしもうまくいっていないのに、的確なアドバイスや考え方を教えてくれる人がいる。
そう、他人には的確なアドバイスが出来るのに、「自分はうまくいってる?」って人。

他人には客観的な視点で、的確なアドバイスができているのに、いざ自分が同じ状況になった時に全く別の判断をしてしまう人。
今日は自分も注意しなければいけないと思うソロモンのパラドックスについて。

■感情は論理より強く働く

⚫︎ソロモンのパラドックスとは?

ソロモンのパラドックスとは、カナダ・ウォータールー大のイゴール・グロスマン氏が研究の中で名付けた用語。

神話の中で出てくる、ソロモン王は深い知識を持つ王様で、天使や悪魔を呼び出せる位、なんでもできた。

しかし、深い知識を持っているにも関わらず、自分のことについては失敗することが多かった。
そこから「他人へのアドバイスは的確なのに、自分のことになるとつい間違った判断をしてしまう」さまを表す言葉として、「ソロモンのパラドックス」と呼ばれるようになった。

「他人のことには賢明な助言ができるのに、自分のことになると全然できていない」という様のこと。
#相談相手としてはいいけど、あれ!?って思う人のことだね

⚫︎グロスマンの実験

2014年にグロスマンの研究チームが行った実験。
被験者は423名。
20歳から60歳まで幅広い年齢層。
実験の前提として、被験者には現在恋人・配偶者がいる状態。
実験開始早々、コンピュータの音声で次のような質問が流れる。

「あなたの恋人(配偶者)とあなたの親友が不貞行為を働いている事実が判明したとします。そのときのあなたの感情とそこから起きる出来事を想像してみてください」
#リアルにありそうなシュチュエーション(笑)

結構ショッキングな実験(笑)

研究チームは被験者を次の4つのグループにわけて
それぞれ考える方向性を指定した。

その4つのグループ分けとは、
A.自分の心理的状況になってみる(自分ごと×没頭)
私(自分)は何を考えているのか?」「私(自分)はなぜそれを考えているのか?」

B.友人の心理的状況になってみる(他人ごと×没頭)
私(友人)は何を考えているのか?」「私(友人)はなぜそれを考えているのか?」

C.自分の状況を突き放して俯瞰してみる(自分ごと×俯瞰)
彼女(自分)は何を考えているのか?」「彼女(自分)はなぜそれを考えているのか?」

D.友人の状況を突き放して俯瞰してみる(他人ごと×俯瞰)
彼(友人)は何を考えているのか?」「彼(友人)はなぜそれを考えているのか?」

考える時間は、【わずか1分】。


実験はシンプルで、想像上の出来事を当事者としてみるか外から俯瞰するか、代名詞(私/彼)を変えて表現してみるだけ。
いわば思考のなかで「他人事」にする度合いでどれくらい判断が賢明になるかを調べた。

結果は、最も賢明な推論ができたのは【他人事】で問題を俯瞰したD。
そして、年齢重ねると知恵や経験を持つので判断が変わるのかと思いきや、自分の感情的な出来事に対しては、年の功は通じないといった結果となった。
結果をよく観察すると、20〜40代は感情的になると誤った行動に出やすい、60〜80代の方が少しだけ感情的になってしまうけど、それでも賢明な判断を取れる傾向が強いということ。

⚫︎自分事となると客観性を失う

この結果は、他人事として俯瞰的にみられる場合は冷静な判断ができるが、自分事として感情的になると冷静な判断ができないということ。

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とくに怒りの感情を抑え込む方法として、アンガーマネージメントという方法はあるけど、感情的になってしまっていると後から思えば、「あれ!?」といった判断ですらできないことは多い。

自分のことを俯瞰的にみて冷静な判断を繰り返すということは本当に難しい。

関連ブログ⬇️ 怒りのコントロール

■大切にしたい3つのこと

⚫︎過去に縛られない

他人には客観的なアドバイスができても、自分のこととなると全然できないということは誰にでもあることだと思う。
それは自分の感情はなかなかコントロールできないから!
若い時は感情的になってしまうことは理解できる。
「若いから」といった周りの目があり許される部分は多い。
でも大人になって感情的に行動した場合、「若いから」といった周りの目はないため大きな失敗となるケースが多い。
年齢を重ねると丸くなると言うのは、おそらく自分の感情をある程度コントロールできるようになってきたとも言えるのかなと思う。

ソロモンのパラドックスは誰にでも起きることで、特に知識や経験が多い人は過去に縛られる傾向がどうしても強い。

過去に縛られると感情的になる。
「あの方法が正しかったから、これも大丈夫」「自分が出来たから出来るはず!」
年齢を重ねると過去の知識や経験に縛られて俯瞰で見られないケースが強くなる場合がある。

よくあるケースとしては、
「若い人は全然分かってない」
「最近の若い人は〇〇」
「俺たち(私たち)の時代はこうだった」
このような言葉こそが過去に縛られている証拠で、こんな言葉を未だに使っている人は過去を否定されるとどうしても感情的になりやすくなる。

⚫︎俯瞰的に判断する為に大切なこと

常に俯瞰的な冷静な判断をするために大切なこと。
自分のような感情的になりやすいタイプはメンターを作ることは大切。
自分のことをよく理解してくれて、俯瞰的なアドバイスをしてくれる存在。
都合の良いアドバイスではなく、自分に厳しいことを言ってくれる存在は近くにいた方が絶対にいい。
それと同時に大切にしたい3つのこと
①自分に厳しいことを言ってくれる存在
②学び続けること、自分を客観視する時間
③自分の考えを言語化し感情を制御する習慣

相談相手をあらかじめ決めておくことも大切だけど、やはり自分客観性を持てるようになった方がいい。
知識は選択肢や手段を得るきっかけなるから、常に新しい情報や知識は得る。
そして、1番厄介な自分の感情を抑え込むこと。
この3つを心がけるといいかもね。

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