誰もが楽に結果をだしたがり、全てが自分の思い通りになることを望む。
でも、現実は楽に結果が出ることも、全てが思い通りになることはない。
ビギナーズラックのような一時的にうまくいくことはあっても、継続することは難しい。

「物事がうまくいかない」
「思い通りにならない」
「失敗ばかり繰り返す」
「思い通りの結果が出ない」
こんな時の心の支えとなる言葉が正範語録(せいはんごろく)。
目次
■成功の心得
⚫︎正範語録(せいはんごろく)とは?
正範語録とは、諸説あるが正範という人が残した言葉?ではなく武田信玄が残した言葉と言われている。

【正範語録】
実力の差は努力の差
実績の差は責任感の差
人格の差は苦労の差
判断力の差は情報の差
真剣だと知恵が出る
中途半端だと愚痴が出る
いい加減だと言い訳ばかり
本気ですると大抵のことはできる
本気でするから何でも面白い
本気でしているから誰かが助けてくれる
まさに、その通りだと思う。
継続的に結果を出すためには、基礎となる実力がなければいけない。
さらには基礎となる力をつけるためには、周りの人よりも努力しなければいけない。
「実力は努力の差」
この昔から大切にされている語録は、いつの時代も変わらない心得だと思う。

⚫︎「風林火山」は孫子の兵法の一節
武田信玄といえば、「風林火山」という言葉が思い浮かぶと思う。
「風林火山」は、いざ戦争となった場合の動きを示すための言葉で、動くべき時には風のように迅速に、動くべきでない平常時には林のように静観し、いざ行動を起こすときには烈火の如く侵攻し、守るべき時には山のようにどっしりと構えるよう、状況に応じて柔軟に対応するという意思を示している。
風林火山は、武田信玄が作った言葉だとずっと思っていたけど実は違う。
戦国時代からさかのぼる前の中国で生まれた孫子の兵法 第七 軍事篇に書かれている言葉。孫子の兵法 軍事篇には9つの心得として記載されているけど、最初の4つを抜き出して風林火山。

風のように素早く動き林のように静かに進み火が燃えるように一気に侵略山のようにどっしり構える。
正範語録も、武田信玄の言葉と言われているけど、風林火山のように昔の書物に書かれている言葉の可能性もあるかもねっていう雑学。
■努力の先にあるもの
⚫︎無意識に言い訳を作る
「努力」という言葉には抵抗がある。
それは誰もが努力という地道な誰も評価されないことが続かないからだと思う。
#自分も努力は苦手
努力を続ければ実力はつくというのは誰もが知っている。
同時に努力して結果が出ないことへの恐怖も持っている。
目の前の結果が悪かった時に、無意識に言い訳を作りたくなるのがセルフハンディキャンピング。
この無意識に働く自己防衛こそが、努力しても結果が出ないことへの恐怖を和らげる方法なのだと思う。
努力したのに、結果が出ない。
だから諦めるというのが、結果実力の差。
要は諦めの悪い人は強いよってことだな。
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⚫︎努力の先にあるもの
嫌だなと思うことは続かない。
勉強も読書も運動も。
どれもが正しいことだとは誰もがわかっているけど続かない。
それは「努力している」頑張っている自分と認識しているからだと思う。

努力に必要なのは実は頑張らないことなのかもしれない。
頑張らなくても続けられること。
これを見つけることが続けられる方法の近道。
必死で「頑張らなくては!」と思い込んでいるものは続かない。
でも「頑張らなくては!」と思わなければ行動もしない。
⚫︎頑張らなくてもできること
頑張らなくてもできることを見つける方法は凄く簡単。
とにかくいろんなことをやってみる。
そこで自分に合った楽しいことを見つける。
何事もやらなければわからないし、やってみたら実は自分に合っていることも発見できる。
百聞は一見に如かず
人から色々聞いて得た知識や情報より自分が取りに行った知識や情報の方が身になる。

まずは「努力する」のではなく、楽しそうなことをいっぱいやってみる。
その中で、頑張らなくても自然と続けることを見つけると「努力している」という感覚がなくなるようになる。
それが夢中になるということ。

「今の自分が夢中になれることある?」
この問いに対してYESと答えられる人は、知らず知らずのうちに努力をしている状態。
一方、夢中になれることがない人は今すぐいろんなことをやってみた方がいいし、興味を持った方がいいかもね。
「何も興味がない」という状態であれば、実力を磨くのは諦めるしかない。
ただ、「何も興味がない」が救いようのない状態かといえばそうではない。
その答えが実は正範語録に書かれている。
■正範語録の本当に重要なこと
⚫︎比較できる差は原因がある
実力の差、実績の差、人格の差、判断力の差。
このように他人と比較できる差の原因ははっきりしている。
実力の差→努力の差
実績の差→責任感の差
人格の差→苦労の差
判断力の差→情報の差
比較できる差は、比べる対象がいるから差として認識してしまう。
でも、この差とは比較するのは常に自分の目に見える存在だけ。
人と比べる行為をする時は、決まって自分がうまく行っていない時。
嫉妬している状態だね。
それでは嫉妬しない時を想像すると、何か解決策が生まれてくると思う。
関連ブログ⬇️ 妬みと嫉みの根本的な違いとは?
⚫︎簡単にできる行動
正範語録は、前半の部分の「差」について注目されることが多い。
でも本当に重要なのは後半部分。
本気ですると大抵のことはできる
本気でするから何でも面白い
本気でしているから誰かが助けてくれる

この後半部分の言葉こそが本質だと思う。
「本気になる!」

「今、自分が本気になれることありますか?」
YESとすぐに答えられる人は、今楽しくて仕方がないと思う。
本気=夢中になれることを見つけているってこと。
一方、NOと答える人は、現状は楽しくないはず。
本気になれないのはなぜか?を見直してみる。
「環境が悪いから」
「人脈がないから」
「自分は運が良くないから」
本気になれない理由を突き詰めると、自分以外の要因として結論づけてしまう。
これが「言い訳」。
周りへの愚痴も言い訳の1つ。
この言い訳と愚痴を減らさなければ本気は見つからないってこと。
⚫︎まずは言い訳と愚痴をなくす
本気になれることを見つけるには、現状どんな場所であっても言い訳や愚痴は言葉に出さない。
誰もで、言い訳や愚痴は言いたくなる。
でも、言葉に出さず耐える。
その小さな行動が本気を見つける第一歩。
そして本気になれることを見つけたら、目の前のことをとにかく全力でやる。
多くの人は努力の先にある結果ばかりに目が行くけど重要なのは本気で目の前のことを取り組めるか否か。
例えば、
プロサッカー選手で世界で活躍したいと夢を語るのであれば、毎日の食事制限や体調管理は当たり前だし、それが苦痛を伴うことで合っても本気があれば苦痛や苦悩は乗り越えられる。
自分の好きなことを仕事にしたければ、協力してくれる周りの人の説得や、自分の応援者を作るための日々の行動は当たり前。
楽して何かを得ることは出来ない。
ただ、本気で思えば苦難も乗り越えられるし、何より苦難を乗り越えている自分を見ている身近な存在が応援者と変わる。
この小さな積み重ねが結果的に差となる。
「本気になれることは何か?」
これって自分の人生を長い目で見た時に、本気になれることを持ち続けた人が、結果として成功していくのだなということだね。

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