変化できない理由は【経路依存性】、人も組織も過去の常識やルールに縛られる!

𖧷心がけること𖧷

「時代に合わせて変化しなくては」と頭の中で考えていても、個人も組織もなかなか変えられない。

コロナによって新しい働き方として、テレワーク、WEB会議といった手段を知り、便利さを体験したにも関わらず企業文化として定着しないのには理由がある。
現状から変化するのが怖いという現状維持バイアス、過去の経緯や歴史によって決められたことは一気に変えられない経路依存性が考えられる。

関連ブログ⬇️ 現状維持バイアスとは?

今日は、あまり聞き馴染みはないけど、身の回りでよく起こる経路依存性について。

◼️複雑に絡み合うルール

●経路依存性とは?

経路依存性とは、経済学用語として開発された理論で、過去の経緯や歴史によって決められた仕組みや出来事にしばられる現象のこと。

個人も組織も、過去に行った意思決定によって制約を受ける傾向があり、人は一度慣れ親しんだものを変えることにストレスを感じやすく、ある状況で下された決定が、後に状況が変わっていたとしても効力を及ぼすことがある。

簡単に言えば「変わらなければ」と思っても、慣れ親しんだ習慣を変えることは難しいってこと!

何かの仕組みを変えるときには、変えるためのエネルギーに見合った合理的な理由が必要。
そのため、少々非効率な面があったとしても、過去を踏襲した方法を選んでしまう。
過去を踏襲する場合にも合理的な理由は必要なのですが、「今までやっていたから」という理由だけで、明日も同じ行動をとりがちで、それこそが、経路依存性。

●身近な経路依存性

身近な経路依存性が働いているのが人事。
数年前からダイバーシティ経営が注目され、多くの企業が取り入れようとする。
ダイバーシティとは、和訳すると多様性人種的な多様性、社会的な多様性、労働者の多様性、そういったものを企業の在り方に適応させたものがダイバーシティ経営。

大企業の取組としては女性管理職比率30%を目標にするのもダイバシティ経営の1つの施策。
数年前から女性管理職比率向上を国全体で掲げているにも関わらず、少しずつ改善はされているといっても平均で10%以下。

女性の社会進出に関しては、国が打ち出している政策でもあるのにも関わらず企業規模が大きくなればなるほど女性管理職比率が下がっている。

なぜか?

特に大企業は終身雇用体質で新卒一括採用などで同質人材で固められた組織が多い。
企業内派閥や学閥といったしがらみがありすぐには変えられないという、まさに経路依存性の象徴。

◼️国の現状

●国会議員の女性比率

女性の社会進出が進まない大きな理由の1つが国会議員の女性比率や高齢化。

80歳を超えるおじいちゃん達が未だに居座っている環境や国会委員の平均年齢を見ればわかるけど、過去の経緯や歴史によって決められた仕組みや出来事に縛られている例の代表!

内閣には、必ず女性を入閣させることでなんとなく体裁を保っているけど、そもそも国を動かす人材に女性の数が少なければ優秀ではない人でも、神輿を担ぎ上げられて重要ポストにつけることもある。
稲田さんあたりはまさにそんな感じ(笑)

国会議員が変わっていないのに、企業に変われといってもできるわけがないってこと。

●若返りが進まない

日本経済低迷の1番の理由は若返り化ができないこと。
企業もそうだけど、政治家の年齢を見ると結構参考になる。
昔からある政党は若返り化が進んでいない。

自民、公明の与党が若返りできていないのは薄ら知っていたけど、特に酷いのが日本共産党。
若返り化とは逆行している!!!
ブレない信念を貫くことはいいけど、時代の変化に全く対応できない組織が指示を集めるわけがないよね。

一方、前回の衆議院選挙で議席を大きく伸ばした日本維新の会は若返り化に成功している。
国民民主も最近は少しずつ支持率を上げているけど、その理由はスピード感のような気がする。
組織として、過去のしがらみやルール、習慣がない分、良いことは採用し、悪いことはなくすとが出来るから、決断から行動までが早くなっている気がする。

■経路依存性がなくならない理由

⚫︎わかっていても変えられない

経路依存性は、自覚していてもすぐに変えることは難しい。
組織が大きくなればなるほど、ルールや過去の常識、さらには組織内忖度などがあり変化を嫌う。


例えば、
テレワーク推進することで働き方を見直し固定費である会社の家賃などを減らしたいと思ったとしても、それを継続的に実行するためには、色々な問題点が発生する。

  • チーム内コミュニケーション手段をどうするか?
  • 仕事の成果を管理できるか?
  • 定期代支給額をどうするか?
  • 業務に支障が出ないかの判断は?
  • 勤務時間管理をどうするか?

このようにテレワークを推進するためには、複数のこれまで常識だったことを変えなければいけない。
このように、企業や組織は色々な要素があってうまく噛み合っている。
うまく噛み合っているからこそ、これまでの様に経済が成長し上手くいっている時代は安定していたけど、急激な変化には全く対応できない。
どこか一つ時代に合わないから変えようと思っても変えられないには、経路依存症が変化を阻害しているからってこと。

●わかっていても変えられない

経路依存性は、過去の習慣、ルール、常識のそれぞれが関係し、糸が絡み合ってるような状態ということ。

どんなに良いことであっても、急激な変革は組織が大きくなればなるほど不可能に近い。

関連ブログ⬇️ 過去の成功例から抜け出せない

日本経済が成長できた理由は、団結力。
同じ方向に向かって突き進める場合は強さを発揮するけど、逆に統率が取れた組織力、方向性や戦略を変えるといった方向転換する場合、対応できない。

この変化への対応の遅さが、「空白の30年」と言われる日本経済停滞の元凶。

そして、組織が抜本的に変わらなければ経済成長しない空白の期間は続くけど、国を代表する組織である国会の体制が変わらないことを考えると、空白の期間は今後も続くと思う。

●経路依存性の対策とは?

日本経済を取り巻く経路依存性からの脱却できる手段とは?
大きく2つあると思う。

①組織を根底から破壊する

ベンチャーやオーナー企業の強みが、「強制力」だと思う。

コンプライアンスという言葉ができて、昔よくいたぶっ飛んだ人が影を潜めているけど、こんな時代だからこそ、ぶっ飛んだ人が半ば強引にでも壊さなければ変わらない。

当然賛否があるけど、痛みの伴わない変化は変化ではない!
これができるのは、ベンチャーのようなクイックに動ける組織か強烈なリーダーがいる会社だと思う。

ソフトバンク、楽天、サイバーエージェント、日本電産、ユニクロなど強烈なリーダーが健在する企業は企業規模の大小は関係なく変化に強い。

痛みの伴う強引な方向転換は、世間からは「ブラック企業」というレッテルを貼られる危険性はあるけど、多くの従業員を守るための経営者の決断としては正解だと思う。

全ての人を平等に守ることは資本主義の世界では不可能なのに、理想論だけ唱える人が多いという現実が、まさに経路依存性にかかった人が多いという証拠でもある。

②複数同時にゆっくり変える

強烈なリーダーがいる組織というのは、かなり少ない。
多くの企業はゆっくり変えるしかない。
ただ、重要なのは1つのことだけではなく複数同時に変化させること。

組織は過去の習慣やルールなど複雑に絡み合っている糸。
この糸を強引に引っ張っても糸が解けないのと同じで、まずは小さいところから複数同時にゆっくり変化させる。

例えば、
テレワークをさせ効率を上げる目的に対して、

  • チーム内コミュニケーション手段をどうするか?
     →隔週でチーム内WEB会議を実施してみる
  • 仕事の成果を管理できるか?
     →毎週簡単なレポートを作ってもらう
  • 定期代支給額をどうするか?
     →テレワーク補助金を検討する
  • 業務に支障が出ないかの判断は?
     →自宅で働けない人のヒアリングをする
  • 勤務時間管理をどうするか?
     →WEB勤怠状況を分析する


このように問題解決に対して、考えられることを最初に洗い出し無理のない範囲で少しづつ同時に動く。
このように複数から動くことで、大きな変化ではなく小さな変化の経験を多方面でさせることが、変化への免疫力を高めることにつながる。
まさにダイバシティ経営で、いろんな考え方を取り入れるにはまずは小さな変化を同時に複数行うことが重要。

◼️まとめ

変化するという非常に難しい課題ではあるけど、組織を守るのであれば強い意志を持って動くしかない。
今の日本に足りないのは、強い意志を持ったリーダーが育たない環境だと思う。
コロナは、変化できない人への警告を突きつけたのだと思う。
変わらなければ潰れ、変わらなければ生きていけない。


この流れが世間に浸透したことでDX化が間違いなく進む。
次の時代を生き残ろうと思ったらDX化はどの業種、業界にも必須内容。DX???
もうそんなこと言っている場合ではないよね。

関連ブログ⬇️ 今更聞けないDXとは?


コメント

タイトルとURLをコピーしました