人の行動には、無意識に働く心理効果というものが多数ある。
変化を恐れて行動できない理由は、変えたことで損すること怖いという損失回避が働くプロスペクト効果や、現状を維持すること安心する現状維持バイアスなどが関係している。
今ホットな話題⁉︎だと、宮迫さんが運営しようとしている焼肉屋が、多くの人が失敗するとアドバイスしてもやめられないのは、すでに支払ってしまった投資額などの固定費が、事業中止、白紙、撤退をした時に回収できないから勿体無いと思ってしまい損切りできないサンクコスト効果。
無意識に働く心理効果があるのは理解できる。
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最近、改めて不思議に思ったこと。
コロナワクチン接種で、持病がない健康の人が頑なに接種を拒否する人の心理。

今日は、なぜ「やったほうがいい」と大多数が思うことでも、拒否する人の心理について。
◼️ワクチン接種からみる心理
●誰もが接種したくてするわけではない
ワクチン接種の有無で議題になるのは、
「できるなら接種したくない」
「よくわからないから怖い」
「持病があるから副反応が怖い」
この考えを持つことは理解できる。
実際自分もでワクチン接種は進んでしたタイプではないけど、ワクチン接種の怖さより、周囲に迷惑をかけたくない、身近で重症化した人の苦しさを見たら自分はそこまでなりたくないという気持ちの方が強かったから接種した。
副反応でモデルナアームになったけどね(笑)
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これまでなかったワクチンを接種することは、誰もが進んで行動はしない!
それでも接種するのは、重症化リスク軽減や、周囲に迷惑をかけないようにするため。
●頑なにワクチン接種を拒む
自分の親族の中でも、高齢者で健康、よく友達とご飯とかいくおばちゃんが唯一ワクチン接種を頑なに拒んだ。
当然周囲から、「高齢だし重症化したら怖いし、ご飯とか食べにいくなら、感染リスクも高いから予防したほうが良い」と何度もさりげなく伝えても聞く耳を持たない。

友達とご飯を食べにいくことが好きなら、当然友達から感染する可能性もあるし、何より高齢だから感染した場合大丈夫?って伝えても拒否。
ずっと、おばちゃんは変人だし普通の人と感覚がずれているからかなって思っていた。
でもこの行動にも心理効果が発揮されていることを知って驚いた!!!
頑なにワクチン接種を拒否した理由は、自分が選択して行動したことに対して、後悔したくないという感情が強く働いている。

◼️自分の選択に後悔したくない
●省略バイアスとは?
省略バイアスとは、人は自分の選択に「後悔」したくない、損をしたとしてもたとしても自分のせいにしたくないと働く心理効果。
ワクチンを拒否し続けるおばちゃんは、周囲から勧められてワクチン接種を決断した後に、副作用があり後悔するくらいなら、周囲からウィルスをもらって感染してしまった方が自分のせいではないと割り切れるという心理が働いているということ。
「なるほど!」と思った。

自分の決断で失敗するより、他人のせいで失敗する方がマシと考える人が一定数いるってことだね。
ただ、おばちゃんの場合はもし他人経由で感染したら、
「本当にコロナ辛いわ〜」
「ワクチン接種しておけばよかった〜」
「なんで強く勧めてくれなかったの?」
と、確実にいうことは予想できるけど、この言葉も自分の責任ではなく他人の責任にしてるってこと。
#知らんがなってツッコむと思う
●失敗は他人の責任が安心
新しいことに行動できない人の理由の1つに、この「省略バイアス」も関係している気がする。
自分の決断で行動して後悔した経験がある人は、自分の意見を持たず、他人の助言に素直に従ったり、意見に流される。結果として失敗した場合、他人の責任にしたら自分は後悔しないとう防衛。
「〇〇の判断が間違っている」
「自分は△△だと思っていたけど、、、」
「自分の考えでやればよかった!」
このように表面的な失敗の結果を後から愚痴のようにいう人が結構多いけど、これこそが「省略バイアス」で、自分の選択で失敗すると後悔するから他人の意見に流されたけど、結果失敗すると他人の責任にして自分は悪くなかったと肯定する。
集団で多いのが、なんの責任もない人に責任を押し付ける行為もまさに「省略バイアス」の一種かもね。

多くの人は、決断に対して無責任になる。
そして、ミスや失敗したことが自分の責任になりたくないから他人に責任をなすりつける。
なぜ?こんな行動をするのかとやっと理解できた気がする。
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●雑学;インフルエンザ比較
インフルエンザとコロナ比較すると、やはり致死率という面ではコロナの方が断然高い。

中国で発表された数字だけど、コロナによって死亡する確率は圧倒的に高齢者が多いという事実。

このような情報はいろんなところで目にしている。
コロナによって感染死する確率がある。ただ、ワクチンは出来たばかりで副反応で死ぬ可能性もある。
この比べようもない2つを目の前に並べられても困るし、恐怖でしかない。
一時期、ワクチン副反応で死亡するというニュースばかりが流れ、世間を不安で煽るメディア。
でも、すでに治療ワクチンも出来ているインフルエンザでも毎年死亡している人が結構いるということは報道されない。

インフルエンザの場合は、子供は1万人のうち10人が感染死することがわかっている。もちろんインフルエンザの場合も、ワクチンの副反応で死ぬ子供はいるし、現状その数が少ないから、副反応の可能性を考えずに、ワクチンを接種させる傾向が強い。
でも、副反応で死ぬ子供が1万人のうち10人もいるなら、インフルエンザのワクチンを子供に摂取させる親はいなくなるの?ってこと。
インフルエンザは、皆んな当たり前のように接種するから大丈夫。
だからインフルエンザワクチン接種にはほとんど抵抗がないのは、人は自分が選択したことで後悔したくないって表れかなって思う。
メディアは不安だけ煽って真実を伝えるところは少ない。
メディアが誇張した不安に惑わされる人が多いから、間違った情報を信じてしまう人が多くなってしまうというのは、なんとも悲しいことだなと最近すごく思うし、TV離れが進むのも理解できる。
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