何気なく普段の生活をしていると、実は無意識に判断していることが非常に多い。
朝からの行動を振り返ってみると、布団は右手ではねのけてとか、トイレのドアノブは右手でひねってとか、歯ブラシはどの部分を握ってとか、レンジのボタンを人差し指で押してとか、部屋にゴミが落ちていたら拾うとか、気がついたら携帯でネットニュースを見ているとか、意識しなくても勝手に体が判断して動くことは多い。

山根洋士氏の著書【「自己肯定感低めの人」のための本】の中に面白いことが書かれていたので紹介。
人の行動の9割が無意識!!!
「流石に9割も無意識な行動はないだろ!」と思っていたけど、改めて普段の生活を考えると確かに9割以上が自覚しないで行動していることに驚き!
良くも悪くも無意識行動の積み重ねが今の自分を作っている。
今の自分に満足していないのであれば、まず無意識な行動がどのように生まれるかのメカニズムを知ることから始めてみるのもいいかも。
そして、9割もの行動を決める無意識をある程度コントロールするために重要なこと。
目次
◼️9割が無意識
●無意識の判断は習慣
人は1日で生活すると数万回の判断をしていると言われている。
例えば、お腹すいたとき、
何を食べようか?
どこで食べようか?
どうやって行こうか?
お金は現金、キャッシュレスか?
会社に行くとき、
どの服を着ようか?
どの鞄、靴で行こうか?
どの車両に乗ろうか?
移動時間は何をしようか?
このように何気なく判断し、体を動かす1つ1つの行動は意識して判断していることと、あまり考えずに無意識に判断している。

なんとなくお腹ながすいた。
なんとなく今日はこの服を着たい。
「なんとなく」判断したことこそが無意識。
「なんとなく」してしまう行動は実は習慣で、何を食べようかと思ったときに、真っ先にジャンクフードが思いつくか?無農薬のヘルシーメニューが思いつくかは?その人の習慣に影響することが多い。
通勤電車のどの車両に乗ろうか?とは考えなくても「いつもこのへん」と同じような車両に乗るのと同じように、習慣がよくも悪くも無意識の判断に大きく影響する。
明日テストなのに前日寝ちゃったり、なぜか部屋の掃除をしてしまうセルフハンディキャンピングも言い訳を作るための無意識行動。

関連ブログ⬇️ 事前に言い訳を用意する、セルフハンディキャンピングとは?
●悪い癖も習慣
意識していること=頭で考えていること
無意識にしていること=心で判断すること
自分の頭の中では「こうしたい!」と思っていることと裏腹に、無意識に働く癖がノイズとなって思考を変えるだけでなく、行動にさえブレーキをかけることは多い。
「ダイエットしないといけないな」と意識していたとしても、目の前に美味しいお菓子があれば、つい食べてしまう。
「勉強しないといけないな」と意識していたとしても、YouTubeで動画を見入ってしまう。
自分の考え=意思であっても、無意識に働き癖となっている「なんとなく」が良い行動の制限になることはかなり多い。
「習慣化」が大事だとよくいわれるのも、意識より無意識のほうが圧倒的に強いから。ダイエットも筋トレも勉強も、意識せずにできるくらいじゃないと続かないってこと。

●意識と無意識の違い意識とは?
意識とは?
意識というのは、普段自覚している思考や判断。
「〇〇しよう」と頭で考えていること全てが意識していること。
自覚できる範囲は全て意識していること。
自覚できる=意識=顕在意識。
理性的に働く五感や意思決定、選択、判断、願望、悩みは全て意識。

無意識とは?
無意識はそれ以外の、考えたり判断しないでもやっていること。
歩き方やドアの開け方、それから呼吸なども頭で考えなくてもできる。
道具の使い方も、最初は意識するけど何度も使うと無意識に使える。
携帯の使い方、服の着方、包丁の使い方、レンジの使い方など。
自覚できない=無意識=潜在意識本能的に働く。
過去の記憶、習慣、癖、思考パターン、人格などは全て無意識。

◼️現在の自分
●無意識行動の積み重ね
普段の生活の中で9割が潜在意識の判断で体が動かされているとなると、今の自分はこの潜在意識で行動した結果だとわかる。
ダイエットしなくてはいけない体。
勉強が全く続かない体。
毎日が苦痛に感じてしまう体。
ネガディブな意識は、実は自分の潜在意識の中で無意識に行動し続けた結果だと思う。
「なぜこんな自分になったのか?」と意識して考えてみると過去の記憶や行動、経験が原因だということが理解できると思う。
過去の積み重ねが現在の自分。
自己肯定感が低い人が多く生まれているのは、今自分が身を置いている環境が悪いからだと思う。
関連ブログ⬇️ 自己肯定感の低下の行き着く未来とは?
今の自分に満足していないのであれば、よくない潜在意識を変える以外方法はない。
無意識に働いて行動が知らぬ間に思考パターンや人格を作る。
自分の幹となる考え方の中心を正しくさせるためには何が必要か?
●無意識行動を作る
潜在意識はコントロールが難しい。
それは頭で判断しているのではなく心で判断しているから!
そして普段決断の9割が心で判断している!
無意識に働く潜在意識を良い方向に変える方法は1つ。
頭で考えるのではなく強制的にルールを決めるしかない。
頭で考えさせる前に行動させるようにするってこと。
それは自分ルールを決めるってこと!
意識を変えるには気合や根性といった昭和の原始的な考えでは対応できない。

時代は昭和→平成→令和となっているのであれば考え方も時代に合わせて合理的にするべきだと思う。
そこで使えるのが、If-Thenルールをあらかじめ決めておく。
ルールであれば頭で判断することなく行動することで「頭で考える意思決定をさせない」方法!

◼️If-thenルールの重要性
●ルールで縛る
If-Thenルールを作っておくと、意思決定させる前に行動になる。
自分で変えたい習慣があるのであれば、そのような行動をとったときを想定してあらかじめ対策をしたらいいだけ。
意思があると判断を頭で考えてしまうから誘惑に負けてしまう。
誘惑に負けないために自分をルールで縛る。

自分も数年間ダラダラ生活していたから偉そうに言えないけど、流石にこのままではダメだと思って強制的にルールを決めた。
その1つが勉強したことをまとめるためのブログ(笑)

自分試して続いたことの例
勉強記録としてのブログを書く。
朝、6時に起きてすぐに机に座る。
机に座ってしまえば目が覚めるから出勤までの時間を使って頭の整理をする。
ついでに言えば、妻は凄く嫌みたいだけどブログのイラストを書くというルールを作る。
性格の悪い自分は妻が読書の時間を削って嫌々イラストを書く時の顰めっ面を見たくて頑張って書く(笑)

太ってしまったからダイエットしたい。
鍛えれば体つきも変わってくる。
マッチョが嫌いな妻が嫌がる顔を見たくて、ライザップのような体つきから引き締まっていく過程の自分の写真を撮ってもらう。
夏場は当然黒く焼いてポージングしてみる。
そして妻に気色悪い目で見られて楽しむ(笑)
本を読みたいけど時間がない。
電車まではラジオを聴いて情報収集し、電車の行きだけは本を読む。
本に気になったところに付箋を貼れば、なんとなく勉強している感が出せる自己満足感を味わう。
動機とルールはかなり変だとは思うけど、自分が楽しくできるようなルールを作ると結構継続できる。
〇〇したら、△△する。
自分ルールを決める時のポイントは、△△することで自分が楽しいか?ってこと。
楽しくないことは続かない。
自分のモチベーションは、自己満足感と妻の嫌がる顔をみること。
それが楽しいから続けられる。
関連ブログ⬇️ If-thenルールを作ってみる
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