「自分は大丈夫!」の先にある後悔を防ぐ方法、心理効果のメカニズムと対策とは?

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近年、地震や台風、豪雨などの自然災害が多くなってきている。
自然災害にも地震のように事前に予測できない災害と、台風や豪雨など気象状況からある程度予測できる災害の2つに分かれる。
ある程度予測できる災害に対して事前に対策することで被害を減らすために準備をする。

各自治体が発令する避難指示に対して、風の強い台風が近づくなら窓のシャッターを閉めたり丈夫な建物に避難、豪雨で近くの川が氾濫しそうなら高台に逃げたり具体的な対策ができる。
でも、台風や豪雨の時にわざわざ危険を冒して災害の被害に遭遇する人達がいる。

台風なのにわざわざ外に出て事故に遭い亡くなってしまう人。
氾濫しそうな川の近くに住んでいるのに避難しないで家に残り逃げ場を失い救助を待つ人。
危険だとわかっていても「自分は大丈夫!」といった思い込みがこのような二次被害につながる。

「自分は大丈夫」と思い込んでしまうことは、災害だけでなく日常でもたくさんあり、その結果逃げ場を失う状況に追い込まれることを未然に防ぐために、「自分は大丈夫」と思いこんでしまうメカニズムと対策について。

◼️こんな人は注意!

●「自分は大丈夫」が危険遭遇の確率を上げる

「自分は大丈夫」と思い込んでしまう心理は危機意識の欠如から生まれる。

例えば、
台風でわざわざ外に出て飛ばされて被害に遭う人は、まさか自分が飛ばされてしまう状況を想像できないから外に出て被害に遭う。
川が氾濫すると避難勧告が出ているにも関わらず、まさか本当に川が氾濫する状況を想像できないから逃げ場を失い屋根の上から救助を待つしかなくなる。
このどちらも、自らの判断で被害の確率を上げてしまっている。

「自分は大丈夫」と思い込んでしまう人は3つの心理効果が働いていると言われている。

●3つの心理効果

災害時に逃げ遅れてしまう人の心理思考の代表例が正常バイアス、同調性バイアス、確証バイアスの3つがある。

▼正常性バイアスとは?

正常性バイアスとは、多少異常なことが起きても心を正常に保とうとする心理傾向のこと。

例えば、
日本人は地震に慣れているので、震度5の大きめの地震が起きても「これくらいの地震なんてことない」と思ってしまい、震度5の地震が数回続くと危機感になれてしまう。
そのため災害が起こっても、実際に被害の大きさを目にするまで「大した出来事ではない」と判断してしまう。
災害の場面ではこの正常性バイアスが非常に厄介で、警報や避難指示を軽視して避難行動が遅れてしまうと言われている。
川の氾濫で逃げ遅れるような人はまさに確証バイアスが強く働いているケースがある。

▼同調性バイアスとは?

同調性バイアスとは、周囲にいる人に合わせて行動しようとする心理傾向のこと。

例えば、
「周りの人が逃げていないから自分も逃げなくていいや」「避難したけど、近所の人が自宅に戻ったから自分も戻ろう」など、災害時の人間は人に合わせて行動をする傾向がある。
特に日本人は「人に合わせる」ことで安心する傾向が強く同調性バイアスにかかることが多い。

間違った判断をしてしまい、取り返しのつかない悲劇を生むことも少なくない。
「みんなと一緒に」ではなく「今取るべき行動は何なのか」をしっかりと考える習慣を意識するといいと思う。

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▼確証バイアスとは?

確証バイアスとは、オオカミ少年効果とも呼ばれる心理傾向。
災害時では「前回警報が出たけど大丈夫だったから今回も大丈夫」と考えることで、避難が遅れてしまう。

例えば、
「海がないから」「ハザードマップによると浸水危険地域ではないから」と情報を頼り切って「うちは安全だ」という思い込みを助長してしまうこともある。

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◼️災害時だけではない

●日常にも起こる心理効果

正常性バイアス、同調性バイアス、確証バイアスは、災害時だけで起こることではない。
日常生活でも多く発生する。
それが「自分は大丈夫!」と思い込んでしまう瞬間。

※自分のような楽観視してしまうタイプも注意!

正常性バイアスの日常例

実際にあったケースだけど、明らかに業績が落ち込んで、資金繰りも厳しい、仕入先への支払いも滞り始めた会社だけど、「売上額が大きいから大丈夫」と安心してそのまま働き続けた多くの契約社員のほぼ全て契約更新されずリストラされた。
契約社員が一斉にリストラされる前に社員の出勤日数を強制的に調整され給料も大幅に減らされている状況があった中で、 毎月固定給与の契約社員が今後リストラになるケースは予測できる。
例年ならすんなり契約更新できるタイミングで突如リストラされた多くの契約社員が路頭に迷う結果となった。。。

同調性バイアスの日常例

コロナで外出規制が何度か行われたけど、規制期間が長く続いて我慢できなくなった人達が飲み歩くのを見て、「皆んな飲み歩いているから大丈夫」と思って飲み歩く。
結果、クラスターを起こしいろんなところで迷惑をかけてしまう。
同調性バイアスを表す言葉が、赤信号、皆んなで渡れば怖くない!

ルールなんだから、赤信号は渡ってはいけないのはわかっているけど、「皆んなが同じ」であれば大丈夫と思ってしまう典型。

確証バイアスの日常例

「コロナ感染すると本当に辛いから危険」と言われ続け、最初は危機感をもっていたけど数年経ちウィズコロナで「コロナ感染は仕方がない」と開き直ってしまい、わざわざ感染リスクが高い場所に行ってコロナになってしまう。

気を許してコロナ感染した結果、重症化しその後大変な思いをした人が実際にいた。

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●無意識に働く行動を抑える

後から分析したら、「あの時〇〇していれば」といった後悔をすることが日常でたくさんあると思う。
後悔した行動を分析すると、実は原因は自分にあることに気がつく。
「きっと大丈夫」が事前にある。
後から悔やむ場面というのは、「あの時こうしていればよかった」と言ったことがあるってこと。

「あの時こうしておけば」という状況こそが「自分は大丈夫」って時。
このような時は頭で判断していなくて感情が影響して心で判断してしまうため、対策が難しい。
だったらどうするか?

⚫︎機械的に判断するルールを作る

感情的に間違った判断をすることを防ぐには頭で機械的に判断させるしかない!
「〇〇だったら△△する」といったいったルールを決める。
感情を無視して機械的に判断できる基準を予め持っておくこと。

例えば、
希望退職者を募ったら企業から離れる支払いが送れた場合はすぐに引く感染対策が徹底されていない店は入らない人から時間やお金を奪う人には近づかない
細かいルールをあらかじめ作り機械的に判断すると危険な目にはあいにくい。

他人から見ると「冷徹」と思われる可能性はあるけど、この機械的な判断ができることが、長く活躍するための必須要素だと思う。

⚫︎失敗談

自分は新しいことはすぐに飛びつくし、人は裏切らないという田舎者気質がある。当然そこに漬け込まれ被害にあったことは凄く多い。
会っている時は良い人そうだけど、裏でやっていることが悪い人は多い。

「自分に対応してくれる時は良い人だから大丈夫」って思って騙されて数々(笑)
その苦い経験でやっと気がついたのが、感情ではなく機械的に判断する大切さ。機械的に判断することで、被害は最小限に防げるし、悪い人は遠ざけられる。
「自分は大丈夫」は実は危険信号だってこと。

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