不自由にさせている見えない足枷とは?悪いことだと知っても「何もしない」選択

正義感とは時に集団から孤立する原因となる。
明らかに間違った習慣や行動が不公平感が当たり前になっている組織の中で、不公平を指摘すると「面倒くさい奴」と認定される。

そして「面倒くさいう奴」と認定されると、周囲から散々嫌がらせなどの酷い目に遭わされることは多い。
不公平を指摘したことで、組織から孤立する存在を見た周囲は「自分はこうなりたくない」と思い、「何も言わない」ことが正しいことと認識する。

自分を抑え込むことで感じる不自由感。
その見えない足枷とは?

◼️「空気」を読む

●コトを荒立てない

「空気を読む」とは2つの意味があると思う。

良い意味では、相手に配慮できる行動がとれる。
悪い意味では、コトを荒立てないために合わせる。

多くの場合悪い意味で使われることが多く、「空気読んで行動しろよ〜」って自分ではなく他人に対して感じること。
集団生活に慣れると、この周囲に合わせるという行動が染み付く。
そうすると、組織の中で「空気を読む」という行動は「コトを荒立てない」と同じようになってくる。
結果、コトを荒立てないように「何もしない」もしくは「周囲に合わせる」という行動をとる。
これが人間心理。

関連ブログ⬇️ 人といる時の自分が好きじゃない場合どうする?

●都合の悪いことは蓋をする

仕事でもプライベートでも自分にとって、もしくは相手にとって都合の悪いことはたくさんある。
そんな時、多くの人は都合の悪いことは蓋をすることが多い。

仕事で問題になるのは、失敗した時にどのタイミングで周囲に伝えるか?という場合、最初は自分でなんとか解決しようと動いたものの事態は悪い方に動き、結果どうにもならない状況まで追い込まれて大事件になることはよくある。

小さい段階での失敗は、挽回する手段もあったり、被害を最小限に抑え込むことができるのはわかっていても「失敗」したくない思いが強いと判断を誤ってしまう。
長く同じようなメンバーで運営される組織はまさに都合の悪いものには蓋をする習慣が出来上がっていて、その象徴が国会だと思う。

関連ブログ⬇️ 過去の経験、実績が判断を鈍らせる?

◼️「何もしない」という選択

●時代の「空気」

「千年の読書」の中での一説が確かになって思うことが書かれていた。

一流大学の学生たちが読む時代の「空気」。
宗教学者の上田紀行さんが東京工業大学の授業の中で毎年実施しているアンケートの結果が今の時代をあわらしている。

●自分ならどうする?

あたなが東工大を卒業して大企業に就職し、東南アジアの工場に派遣された。
ところが、その工場では川に毒を垂れ流していて、下流で老人や子供たちが亡くなっていることがわかった。
あなたはそれに気づき工場長に報告し排水を止めるように進言する。

あたな同様に日本から派遣されている工場長は
「生産システムを作ったのは本社の人間で自分たちの問題ではない、これは本社マターで社長が決めることだ。三年の期限で来ている自分たちが声を上げたら馬鹿を見る。知らないことにして黙って置くことが処世術として一番だ」このように言われた。
社内の他の人にも相談しても誰も賛同してくれない。

さあ、どうするか?

①自分の名前を出して内部告発する
②匿名でインターネットに書き込む
③何もしない

自分は即決で①自分の名前を出して内部告発する。
実際に過去に仕入先に高額な接待強要させていた上司の行動が気持ち悪すぎて内部告発したことがある(笑)

東工大の学生200人の回答結果

①5人 2.5%
②15人  7.5%
③180人 90%
9割もの学生が「何もしない」という見て見ぬふりをすると答えがのが衝撃!

●自分のために何もしない

東京工業大学は言わずとしれた一流大学。
その多く卒業生は大企業や官僚などに就職する可能性がある学生たちが、「③何もしない」が90%だったという驚愕な結果。
なりたい自分、やりたいことを実現させるために一生懸命勉強し、一流企業や官僚を目指している人達が「何もしない」というのが今の日本を象徴していると思う。

悪いことであっても何もしない!
そのほうが自分のため。

◼️不自由にさせている見えない足枷

●指摘するリスク

社会では正しいことを指摘した場合、リスクが伴う。
その象徴がロシアや中国、北朝鮮など独裁政権。
正しいことを言えば即逮捕や死刑といった言論の自由がないように、都合が悪い事実は大きな組織にもみ消される、潰されるのが社会。

ロシアのウクライナ侵攻でも反対したら即逮捕や暗殺が多発するように、これはロシアや中国、北朝鮮のような独裁国家だけである事ではなく、日本でも小さくまとまった組織では必ず起こること。

既得権益を必死で守るというのは組織的に一部の人だけが美味しい思いをするために、他人を蹴落とす組織的な行動。
こんなことをする輩はどこの組織でも存在し、組織的に動くからタチが悪い。

関連ブログ⬇️ 既得権益に威張りつく権力者たち

●弾き出される存在

組織内で不公平を指摘すると「面倒くさい奴」に認定される。
企業では左遷や嫌がらせ、周囲からは「そんな言い方では誰も味方にならないよ」と言われたりする。
そんなことが人生の中で何度も繰り返された経験が、主張しても何も変わらないと思いこむようになる。

不公平を指摘したことで組織から「弾き出された側」にならないように、多くの人は慎重に言葉を選んだり、不公平を見て見ぬふりをする行動をとるほうが楽だと感じる。

●なぜ半沢直樹が共感を得たのか?

半沢直樹はまさに「弾き出される側」の象徴。
不公平を指摘することで自身の立場が悪くなっていく。

その中で大逆転をさせて次々に困難を乗り越えるストーリーが多くの人に共感を与えたということこそ、実はみんな心のどこかでは「不公平を指摘したい」という思いがあるのではないかと思った。

半沢直樹が起こす大逆転劇を見て痛快な気分を味わえた。
これが高視聴率の理由かなって思う。

ただ、現実はこんなにうまくいかない。
多くの場合実社会では、半沢直樹のようなタイプで大組織の中で成功する人はごく少数派でほとんどが潰される。

東工大のアンケートのように、あきらかに間違っている現実に対して声を上げられる人は2.5%。
「何もしない」90%の圧倒的多数は、この2.5%の人が行動を起こして不幸になった様を見ていることを考えると、声を上げた人のほとんどが主張が通らないケースが多いっていうのが現実。

正しいことでも組織の輪を乱すような行動、主張は通らないという意識が知らぬ間に不自由という足枷をつけてしまい結果、悪いと思っていることでも「何もしない」という行動になる。

◼️支えがないと自由が失われる

●支えと自由は表裏関係

後先考えず自分が正しいと思うことを主張できる人とそうでない人の大きな違いが何かを考えた時、あることに気がつく。それが「支え」

主張した時に自分の立場が悪くなる可能性があったとしても行動に移せるのは、もし最悪な場合になっても自立できる自信があるのが大きい。
「自信」「人脈」「家族」「志」など色々あるけどそれが「支え」となり行動に移せる勇気と変わる。
この「支え」が何もないと最悪の事態になった時、後悔する。

自分の行動に後悔がないとはっきり言える人の裏には「支え」があるような気がする。
自分の思いや考えを全て表に出す「自由」を得るには「支え」が必要で、「自由」を手にしていない人は「支え」がないということ。
自分の中で「支え」となるものを考える。

圧倒的な自信や才能、人脈、お金、さまざまあるけど、周りで「自由」を得てそうな人を見ているとなんらかしら「支え」があることがわかる。

「自由」を本当に欲しいのであればまずは何か「支え」を見つけることから始める。

その一歩が不自由からの脱却だと思う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました