夏の暑さのピークも過ぎ、夜は若干涼しい秋の風が吹くようになってきた。
秋になったら岐阜の名産富有柿が我が家に毎年箱で送られてくる!
会ったことはないけど、色んなところに献上される富有柿を育てている親族がいるみたい(笑)

この包装紙を見ると秋だな〜と感じるのと、小さい頃から言われていたことで、数少ない我が家の教えでもある桃栗三年柿八年の言葉が思い浮かぶ。

自分が何か新しい事に挑戦する時、伸び悩む時に自分に言い聞かせる言葉。

我が家では教えられなかった、この桃栗三年柿八年の言葉には続きがあるとは、、、

■桃栗三年栗八年
何かを成し遂げるためには、時間がかかるという意味で、何かのプロフェッショナルになるには努力が必要で、それなりの年月がかかるという教訓を伝えている言葉。
すぐに結果を求めたがる自分の様な人に対して、まずは地道な努力が大切であると言い聞かせる場合などに使われる。
自分はかなりせっかち。昔っから結果を急ぐ習性があるみたい。

⚫︎言葉の語源
諸説あり、江戸時代後期に作られたという『尾張(大阪)いろはかるた』のことわざの中に「桃栗三年柿八年」という言葉が登場していることを考えるとかなり昔から使われていた言葉。
昔は日常的な遊びで使うかるたに使われるくらい、この言葉は一般的に浸透していたと考えられる。
近江商人が活躍し、コツコツと地道に商売をすることの大切さを桃、栗、柿という季節の食べ物に当てはめて粋な表現だね。

まさか、続きがあるとは。。。
⚫︎桃栗三年栗八年の続き
桃栗三年栗八年の続きには地域などによって、さまざまなパターンがある。
その一例としては、
- 桃栗三年柿八年 枇杷(びわ)は早くて13年
- 桃栗三年柿八年 柚子(ゆず)は9年で成り下がり 梨のバカめは十八年
- 桃栗三年柿八年 梅は酸いとて13年 柚子は9年花盛り 枇杷は9年でなりかねる
- 桃栗三年柿八年 銀杏のバカヤロ30年
- 桃栗三年柿八年 梅は酸い酸い13年 梨はゆるゆる15年 柚子の大バカ18年 みかんのマヌケは20年
続きを調べると、色々出てきて面白い。
続きは食べ物だけでなく、女房の不作は60年 亭主の不作はこれまた一生 など、ひどい言われようの言葉が続く。
人間が一人前になるまでを表現した!?言葉で、女房は60年でやっと一人前になり、亭主は一生成長途中だなんて、、、(笑)
自分は一生、成長し続けなければ夫婦関係がうまくいかないって、もう修行の域(笑)
大変だ〜!!!
桃栗三年栗八年でも長い期間だと思うけど、その続きはさらに長い!

桃栗三年栗八年という言葉の本質は、何かを成し遂げようと思ったら最低○年は必要で、期間を設定して頑張れ!ということではなく、本当の成功は食べ物の収穫の様に、何を求めるか?によって収穫(達成)できる期間が変わるということだと思う。
世の中には都合よく結果が出せることはない甘い考えは捨てて地道に頑張れという言葉だと思う。
何か新しい事を始めても基礎知識がなければ先に進まない様に、資格を取りたくても、勉強した次の日にいい点数は出せない。
何事もすぐには成果が出ないのだから辛抱強くならなければいけない。
成果を出すにはとても長い道のりになったとしても、まずは種をまくことから初め、毎日大切に育てて、それが蕾になり、幹となり、実になる。
食べ物の成長の様に、美味しい実をつけさせるためには、毎日害虫が来ない様に手入れしたり、水やり、予期せぬ災害でも守ったり、この日々の苦労が数年続いて始めて美味しい実となる。
毎年美味しい富有柿が送られてくると、この美味しい柿を育てる為に、8年も大切に育てた結果なんだと噛み締める事が出来る。
そして、毎年味も変わらない美味しい柿が届くと、自分はまだまだ大した事ないな!と身を引き締められる想いになる。

■最後に(笑)
夫婦関係の様に年齢を重ねるに従ってお互いの価値観が変わっていくのに、元々価値観や考え方が合っていない相手と一緒に生活しようと思ったら一生我慢が必要って比喩だね。
お互い合わない事を不作と例えているかも知れない!
自分も妻から『不作〜』と言われない様に気をつけないとね。

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