ユーミン、米津玄師から学ぶ【セグメンテーション戦略】何処に何を投下すべきか?そして創造!

✏︎学んだこと✏︎

マーケティング理論として本で読むと、その時は納得感はあり、分かった様な気持ちになってしまう。
ただ、実際に使いこなすとなると難しい。

知識を自分のモノにする為には表面上の情報を覚えるのではなく、自分の身近なモノに落とし込むことで浸透させる必要がある。
インプットした情報を自分なりにアウトプット出来て初めて自分のモノとなる。

最近教材として注目しているのがエンタメ業界。クリエイティブ性が必要な分野ではあるが、他業界同様にコモディティ化が進み、差別化が出来なくなってきている。
そんな中、メガヒットを叩き出すヒットメーカーは確実に人の感情、心理を把握し活かしている。
コレが出来る人がヒットメーカーで、出来ない人が一発屋の違い!

音楽業界の一発屋はやっぱりKAN(笑)稀に偶然が重なり市場のニーズが一致し爆発的なヒットを生むことはある。
ただ、当てに行ったか?偶然か?がヒットメーカーと一発屋の分かれ道。
長く活躍出来る人は、確実に独自のヒットのメカニズムがあって狙って当てに行っているということ。

■ターゲット市場の選定

マーケティングと言えばよく聞く言葉がターゲット市場の選定。
モノを作る場合は何処の市場に向けたものか?ターゲット市場を定めることで、市場を構成する人々や企業を何らかの共通点に着目して、同じ様なニーズを持つ市場部分(セグメント)に分類することを市場セグメントと言う。
さらに狙っている市場をターゲット市場という。

⚫︎STAP分析とは?

マーケティングでよく使わられる用語として、
Segmentation(セグメンテーション)Targeting(ターゲティング)Positioning(ポジショニング)

この3つを組み合わせた分析を英語の頭文字をとってSTP分析という。

これまでのマーケティングの考えは、市場細分化させ、ターゲットを決め、ポジショニングして展開すると言うのが定石。
ただ、このやり方は注意点がある!
軸の組み合わせ方次第で同質化を招く。

どの地域(Where)にいる、
誰(for Whom)
どの様なニーズ(to meet What)
満たす為の市場を狙うか?は、市場の流行や偏った情報に流されやすい。

流行を追っかけたり、儲かっていることに乗っかるなど、多くのケースが何かの結果を見てSTP分析をしている。

⚫︎値引き競争の原因

激しい値引き競争の原因の1つは、他者の後追いモノマネが多いばかりではなく、皆んなが気づいている様な一般的な軸(性別、地域、趣味思考等)によるセグメンテーションは各社が同じで、類似したセグメンテーション設定で開発された商品は、類似品を大量に作る。

STP分析は基本的スキルではあるが、ビジネスで大きな成果を出す為には、市場需要を読み取る創造性が必要になってくる!
もしくは、需要を強制的に生む腕力が必要。
需要を強制的に生む腕力を持っている代表格は秋元康さん。
AKB48をはじめメガヒットメーカーで、世間の常識すらぶち壊した人。
この様な人は稀で、普通の人はまずは創造性を養い小さな成功を収めることから始める必要がある。

■セグメント戦略;ユーミンのケース

シンガーソングライターで不動の地位の築き上げている松任谷由美(ユーミン)は作詞・作曲に優れているばかりではなく、マーケティングという点でも才人と言われている。

有名な話は、バブル期の1988年に発表した【Delight Sllight Light KISS】

⚫︎独自の市場調査

バブル全盛期、世間はお金と欲に塗れた時代に、このアルバムのタイトルから分かる様に、デライト(嬉しい)スライト(微かな)ライト(軽い)キッスという、『純愛』をコンセプトにアルバム作成をした。

欲に塗れた時代にウケるのは純愛だと着想し、純愛に憧れる層をセグメントした。
13歳〜30歳までの純愛志向の女性というターゲット層を絞り込み、ユーミンは自分のアルバムの一番の購買層である、ちょっとオシャレな若者の趣味・嗜好を知る為、若者が集まるファミレスなどに、なにくわぬ顔でコーヒーでも飲みながら、集まる若者達の話に、ダンボの耳で聞き入って、そこで詩を書いたと言うのは有名な逸話。

自分の商品を買ってくれそうな購買層がたくさん集まるところに行って、マーケットリサーチをするのは、マーケティングでいう市場調査の原点!

そして、ファンの気持ちを想像し、純愛=切ない という内容の詩を作り上げ大ヒットを作った!
大ヒットには勿論予期せぬ結果もつきもので、純愛を求める13〜30歳女性をターゲットにした作品だけど、実際は当時アッシー、メッシーなど女性に使われていた男性ファンも純愛を想像する為⁉︎に多く購入され大ヒットになった!

1989年に大ヒットした宮崎駿 魔女の宅急便に使われた曲は映画ともリンクし、切なさと純愛がマッチしたから今でも語り継がれる名曲となったと思う。
ユーミンは明確にターゲットを絞り、自分で情報を掴み、そこに創造性をプラスし続けているから今でも多くのファンの心を掴んでいるのだと思う。

■セグメント戦略;米津玄師のケース

独特の戦略でメガヒットを続けている人といえばやはり米津玄師。
幻想的な世界観と、自力の歌唱力は凄いだけでなく、マーケティング戦略も超一流。
ヒットの特徴の一つが、ダウンロード配信での強さ。
世界観を作るために、勝負するチャネルを絞り込んでいる!

⚫︎流通チャネルの常識を壊した

ニコニコ動画全盛期の時代には、「ハチ」の名義でボーカロイドプロデューサーとして多様な動画を発信し続けていて、ネットの世界に当たり前のように浸っている世代との親和性が強く、こうした世代はCDよりも圧倒的にスマホや携帯音楽プレイヤーで音楽を聴くため、ダウンロード配信という流通チャネルの可能性を知っていた。

ニコニコ動画の場合は、動画を見にきている人は面白いもの、独自の世界観を持っている作品、感動を覚える何か、を探しにきているのだからニーズが明確にあり、それにミートする作品を生み出し続けることで、どの様な演出をしたら大衆の気持ちが動くのか?を研究し続けた。

市場の反応を自分の作品で実験し続けた事で類い稀ない実力と、どの様に演出したら心を動かせるのか?を知ったのだと思う。
マーケティングでいう市場調査。

自分の力を磨き上げ、そしてYouTubeに自身の楽曲を無料で流した!
これでアーティストはCDやCMなどで知名度を上げることが定石だったが、YouTubeという新たなチャネルで無料配信という新たな広告宣伝方法で知名度を大きく上げた。
そして、Lemon は日本人で初めて視聴回数3億回再生を突破し、今の大活躍に繋がる。

米津玄師のインタビュー記事抜粋

“『オリジナルだとか本物だとか、そういうものは端から存在しなくて、自分は偽物だと思うんです。俺はそれが一番美しいと思ってやってます。

美しいものって、分析して、勉強していった結果、身につくものだと思うんですよね。それをよく理解しないで、“ありのままの自分”とか“素の自分”って気持ちいい言葉でごまかして、自分がどこから生まれてきたのかを考えない。「つまんねぇな」って思います。』“

このインタビューで分かる様に、間違いなく今のヒットは当てに行っている!!!

■ユーミン、米津玄師の共通点

両者の大ヒットの裏には共通点がある。
1つはマーケット分析を事前に徹底的にしている。
そして自身のブランディング、世界観を作り上げ確実に狙ってヒットを叩き出している。
そこにたどり着くには、とてつも無い量の試行錯誤と目に見えない葛藤が確実にある。
両者とも人が動く流れを読み取り、創造力を持ってして感動を与える手段をとっている。
恐ろしくストイックなまでに突き詰め、研究する。
まさにマーケティングの醍醐味。

市場を絞り、客層何を求めているのかを把握した上で、独自の圧倒的な創造性を加えて驚かせる!
そのインパクトが広がりを見せ規模が拡大する!
まさにマーケッターとしか思えない。
ヒットの裏には間違いなく緻密な戦略があると思う。

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